1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

2024年の貿易、輸出入ともに前年比増、貿易収支は5年連続で黒字(インドネシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月27日 0時15分

添付資料PDFファイル(117 KB)

インドネシア中央統計庁(BPS)が1月15日に発表した輸出入のデータによると、2024年の輸出額は前年比2.3%増の2,647億300万ドル、輸入額は5.3%増の2,336億5,950万ドルだった。輸出入ともに2023年を上回ったが、過去最大だった2022年を下回った。貿易収支は、前年比15.8%減の310億ドル4,350万ドルと、5年連続の黒字だった。なお、12月単月では、輸出額が前月比2.2%減の234億6,100万ドル、輸入額が8.1%増の212億2,210万ドルとなった(添付資料表参照)。

2024年通年の輸出総額の94.0%を占める非石油・ガスについて、品目別にみると、鉱物性燃料が前年比9.0%減の396億5,250万ドル、動植物性油脂が5.7%減の268億2,200万ドル、鉄鋼が3.4%減の258億250万ドルとなった。輸入は、機械類・輸送用機器が4.2%増の335億1,440万ドル、電気機器が4.9%増の270億4,650万ドル、鉄鋼が6.3%減の106億6,450万ドルとなった。

非石油・ガスの輸出先では、中国が前年比3.4%減の602億2,080万ドルで首位となり、以下、米国が13.3%増の263億1,170万ドル、インドが0.2%増の203億2,410万ドル、日本が1.6%減の185億7,910万ドルと続いた。輸入先では、非石油・ガス輸入全体の36.3%を占めた中国が15.2%増の716億2,750万ドルとなったほか、日本が9.6%減の148億6,530万ドル、シンガポールが22.2%増の97億3,860万ドルと続いた。

ブディ・サントソ商業相は「12月の輸入額は製造業の伸びにあわせて増加した。2024年12月のインドネシアの購買担当者景気指数指標(PMI)が51.2(注1)と景況感が改善傾向であるほか、12月の消費者信頼感指数の総合指数(IKK)が127.7ポイント(注2)であることが示すように、国内市場の状況は改善している」と述べた(1月20日付商業省発表)。

商業省の国家輸出開発局長、ファジャリニ・プントデウィ氏は、今後の展望について「政府が掲げるGDP成長率8%の達成に貢献できるよう、商業省として2025年の輸出額を前年比7.1%増加させることを目標としている。目標達成のため、市場拡大や国際交渉を通じた市場開放に向けた取り組みを続けていく」とした(1月21日付商業省発表)。

(注1)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況、価格などの指数に一定のウエートを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示し、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。

(注2)消費者信頼感指数の総合指数(IKK)は、消費者が景況感をどのように認識しているかを表す指標で、所得・雇用などの現在の経済状況に対する認識を表す現状指数と、向こう6カ月の経済状況に対する見通しを表す期待指数から構成される。100超は「良い・改善する」と捉える割合が高く、100未満は「悪い・悪化する」と捉えていることを意味する。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください