ステランティス、米ミシガン州の3工場での電動化関連計画に4億600万ドル投資(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月18日 10時0分
自動車メーカーのステランティスは9月11日、米国ミシガン州の3工場での電動化関連計画に4億600万ドル以上を投資すると発表した。同社の電動化導入計画に柔軟に対応するための「マルチエネルギー戦略」の一環として行われる。3工場への投資の内容は次のとおり。
1. スターリングハイツ組立工場(投資額:約2億3,550万ドル):同社初のピックアップトラック型電気自動車(EV)である2025年型ラム1500 REVの生産を行う予定。同モデルは2024年後半に発売予定。同工場では、内燃機関搭載車(ICE)、バッテリー式電気自動車(BEV)、航続距離延長型EVモデルを同一の組立ラインで生産可能になるよう設備を改修。
2. ウォーレン・トラック組立工場(投資額:約9,760万ドル):2025年末までに発売される4種類のジープEVのうちの1つである、将来の電動化ジープ「ワゴニア」の生産を予定。電動化モデルは、ICE型「ワゴニア」シリーズと同じラインで生産予定。
3. ダンディー組立工場(投資額:7,300万ドル超):同工場は、フルサイズEV向けに設計された独自のSTLAフレーム構造用のバッテリートレイの組み立て、溶接、試験、およびSTLAラージ構造用のビームの機械加工を行う設備に改修される。それぞれ2024年と2026年に開始予定で、新型ガソリンエンジンとともに生産される。
なお、この投資発表の翌日にミシガン州ウォーレンで開かれた全米自動車労働組合(UAW)の集会では、ショーン・フェイン会長が、ウォーレン・トラック組立工場で大幅な人員削減が迫っていることを指摘し、今回の投資は同社の契約上の義務のごく一部に過ぎないと強調した(CBTニュース電子版9月13日)。また、UAWはステランティスと2023年11月に締結した新労働協約に含まれているイリノイ州ベルビディア組立工場の再稼働計画が延期されたとして、8月19日に同社に対する全国ストライキ実施の準備があると発表し、苦情(グリーバンス)申し立てを申請している(2024年8月21日記事参照)。
(星野香織)
(米国)
この記事に関連するニュース
-
米ケンタッキー州フォード系バッテリー工場で従業員の過半数が組合授権カードに署名(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月22日 14時45分
-
ステランティス、デトロイト部品工場でも400人削減 米事業再編で
ロイター / 2024年11月11日 12時7分
-
自動車メーカー、トランプ新政権の関税やEV政策転換に身構え
ロイター / 2024年11月7日 11時49分
-
ランチア復活の次なる一手、新型『ガンマ』を予告…2026年から生産へ
レスポンス / 2024年10月30日 7時0分
-
ダッジ『チャージャー・デイトナ』に全固体電池搭載、2026年までに実証車両投入へ…ステランティス
レスポンス / 2024年10月26日 15時0分
ランキング
-
1露、ウクライナに発射の中距離弾道ミサイルを「量産化」 プーチン氏、迎撃は不可能と強調
産経ニュース / 2024年11月23日 20時2分
-
2佐渡金山追悼式に不参加=生稲政務官の靖国参拝問題視か―韓国
時事通信 / 2024年11月23日 19時29分
-
3ハンガリー首相、ネタニヤフ氏を招待 ICC逮捕状を無視
AFPBB News / 2024年11月23日 13時54分
-
4日本軍の集団強姦で賠償を フィリピンの被害女性らが訴え
共同通信 / 2024年11月23日 20時24分
-
5NATO総長、トランプ氏と会談=「世界的な安保問題」協議
時事通信 / 2024年11月23日 20時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください