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第3四半期の外国投資、前年同期比17.0%増加(インドネシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月11日 0時0分

添付資料PDFファイル(207 KB)

インドネシア投資省は10月15日、2024年第3四半期(7~9月)の直接投資実績額を発表した。外資系企業による投資実績額(FDI)は前期比7.1%増、前年同期比17.0%増の155億970万ドルだった(添付資料表1参照)。

国・地域別投資実績額では、外国投資全体の35.4%を占めたシンガポール系が54億9,620万ドルで首位だった。投資実績件数も1万4,674件と最も多かった。次いで香港系22億4,350万ドル、中国系18億6,120万ドル、マレーシア系9億9,210万ドル、米国系8億3,930万ドルと続いた。日系企業による投資実績額は、前期比11.0%減、前年同期比43.4%減の7億2,690万ドルで、国別順位は前期の7位から6位に上昇した。第3四半期まで(1~9月)の累計投資額は25億2,050万ドルで、国別6位だった。

業種別で最も投資が多かった分野は基礎金属・金属製品・非機械および器具への投資で、30億3,970万ドル(外国系企業の投資総額の19.6%)だった。次いで運輸・通信・倉庫20億2,090万ドル(同13.0%)、鉱業15億6,040万ドル(同10.1%)だった(添付資料表2参照)。

地域別にみると、ジャカルタ特別州での外国投資額が27億2,000万ドルで最大だった。次いで、ニッケルなどの採掘地の中部スラウェシ州が25億1,000万ドル、日系企業などが集積する西ジャワ州が21億7,000万ドルと続いた。

なお、1~9月の内資企業による投資(DDI)は607兆300億ルピア(約5兆8,882億円、1ルピア=約0.0097円)で、外国投資と合わせた投資実現額は1,261兆4,300億ルピアとなり、投資省が掲げる2024年通年の目標投資実現額(1,650兆ルピア)の76.4%に達した。

ロサン・プルカサ・ルスラニ投資相は「この結果は政府の一貫した下流化政策の影響が大きい。より付加価値の高い製品を生産し、雇用創出を促進するための取組みは非常に重要だ」と述べた(「ジャカルタポスト」10月17日)。

(八木沼洋文)

(インドネシア)

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