トランプ氏が当選確率でハリス氏を逆転、米大統領選世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月23日 13時15分
11月5日の米国大統領選挙に向けて、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領の世論調査で接戦が続いている。有力な選挙情報サイトの選挙モデルによる分析で、トランプ氏の当選確率がハリス氏を上回った。
選挙情報サイトの270トゥウィン(10月22日時点)の大統領選の選挙モデルによる分析結果では、トランプ氏の当選確率が53.9%と、ハリス氏(45.4%)を上回った。前週はハリス氏が上回っていたが、10月18日以降トランプ氏が逆転している。
各激戦州(スイングステート)の当選確率をみると、ハリス氏の当選確率はネバダで50.5%とトランプ氏を上回ったが、トランプ氏がその他のアリゾナ(63.7%)、ジョージア(63.7%)、ミシガン(50.9%)、ノースカロライナ(60.6%)、ペンシルベニア(55.4%)、ウィスコンシン(52.2%)で上回る。
「ニューヨーク・タイムズ」紙(10月22日)が最近の激戦州での世論調査を集計した平均値では、ハリス氏の支持率がトランプ氏を上回るミシガン、ネバダ、ウィスコンシン、ペンシルベニアの各州で、トランプ氏との差は1ポイント未満とわずかだった。トランプ氏が上回るジョージア、アリゾナでは2ポイント差だが、ノースカロライナは1ポイント未満と僅差だ。
激戦州では順次、期日前直接投票が始まっており、10月15日に開始したジョージアでは、22日までに160万人超が投票した。17日から開始したノースカロライナでは、最初の4日間で100万人超が投票した。
19日に期日前直接投票を開始したネバダでは、初日3日間で共和党支持者の投票数が民主党支持者を約2%上回り、ハリス氏にとっては、不利な情報としている。2020年の大統領選挙で民主党が力を入れてきた郵便投票などで不利になったといわれるトランプ氏は、支持者にあらゆる方法で投票するよう呼びかけてきた(議会専門紙「ザ・ヒル」10月22日)。ウィスコンシンでは22日に開始された。
(松岡智恵子)
(米国)
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