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伸び悩む輸出、入超が続くチェンナイ港とASEAN各国の貿易動向(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月30日 0時30分

添付資料PDFファイル(197 KB)

インド3位のコンテナ取扱量を誇る南部のチェンナイ港は、東南アジア諸国を東に望み、ムンバイのナバシェバ港(JNPT=Jawaharal Nehru Port Trust)と同様に、ASEAN各国との貿易額が近年増えている。

グローバル・トレード・アトラスを基に、ジェトロが同港とASEAN各国との貿易額推移について分析した(添付資料表1、表2参照)。2023年のチェンナイ港からASEAN10カ国への輸出は22億3,100万ドルだったのに対し、輸入は71億2,500万ドルと、輸入が輸出の3.2倍に上る。また、輸出が2020年比で20.3%の増加にとどまったのに対し、輸入は81.9%増となり、特に新型コロナウイルス禍以降に輸入が大きく増えている。ナバシェバ港と同様に(2024年8月22日記事参照)、貿易収支はインド側の入超が続いており、輸入相手国はシンガポール、ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシアなど、ASEANの中で工業化が進展した国からの割合が高い。この点もナバシェバ港と同じ傾向にある。

添付資料表3と表4は、2023年の輸出入品目をHSコード4桁ベースで示したものだ。チェンナイ港からの輸出は貨物自動車や車両部品が上位を占めるものの、それ以外は石製品・天然石などや、たばこ、落花生などの一次産品が多くを占めるのが特徴だ。輸入についても、半導体デバイスなどを除いては、乾燥豆やパーム油、天然ゴムなどの一次産品が上位を占める。

昨今のムンバイ・ナバシェバ港でより厳格な原産地確認が求められる動き(2024年6月17日記事参照)を受け、ASEAN各国からの貨物の荷揚げをナバシェバ港からチェンナイ港に切り替える動きが一部の日本企業で見られている。

(水谷俊博)

(インド)

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