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第2次フォン・デア・ライエン体制が発足、2029年までの立法サイクルが本格始動(EU)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月3日 9時45分

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は12月1日、2期目となる新体制を発足させた。委員人事については、担当分野に一部修正が入ったものの(2024年11月25日記事参照)、人選はフォン・デア・ライエン委員長の提案どおりとなっている(2024年9月25日記事参照)。

また、アントニオ・コスタ前ポルトガル首相が同日、欧州理事会(EU首脳会議)の常任議長に就任した。欧州議会のロベルタ・メツォラ議長も、6月の選挙後(2024年9月2日付地域・分析レポート参照)に再選していることから(2024年7月17日記事参照)、EU主要機関の新体制へ移行が完了。これにより、2029年までのEU法令を審議する立法サイクルが本格的に始動する。

新たな立法サイクルにおける政策に関し、EUの最高意思決定機関である欧州理事会は既に、今後5年間の方針を示す戦略アジェンダ(2024年7月4日記事参照)において、域内産業の競争力強化を最優先課題とする方針を決定。これを受け、フォン・デア・ライエン委員長は、競争力強化策をまとめた政治指針を発表(2024年7月30日記事参照)している。EUは今後、欧州グリーン・ディールの目標を堅持しつつ、停滞が指摘される域内産業の競争力を強化し、米国や中国を念頭に域外依存を軽減するという難題に挑むことになる。

なお、フォン・デア・ライエン委員長は11月27日、2期目の発足に先立ち、声明を発表(プレスリリース)。今後100日以内に次のイニシアチブを立ち上げるとした。

クリーン産業ディール
欧州防衛白書
AI(人工知能)ファクトリー(2024年2月1日記事参照
保健インフラ向けサイバーセキュリティー行動計画
農業・食料構想
EU拡大政策の見直し
若年層との政策対話

(吉沼啓介)

(EU)

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