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ペルー最大の食品専門見本市「エキスポ・アリメンタリア」始まる(ペルー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月26日 13時0分

ペルーの首都リマ市内で9月25日、国内最大の食品専門見本市「エキスポ・アリメンタリア」が始まった。食品・飲料のほか、加工食品に使う原材料、包装容器・資材、加工用機械、運送や国際規格認証など関連サービスの各企業が出展しており、27日まで開催される。主催者のペルー輸出業組合(ADEX)によると、 2023年は、422の国内出展者に加えて20カ国の企業が出展し、600人以上の外国バイヤーを含む2万人が来場、5億4,000万ドルを超える商談が行われた。

今回の開会式で、アンヘル・マネロ農業灌漑相は、青果物や食品、コーヒーの生産を各地で拡大することで各地域の発展と投資を促すことが政府の役目だとした。その上で、「農業検疫局(SENASA)の担当者は世界各地を回って検疫交渉を続けているが、これはペルー産品の輸出市場開拓のためにほかならない。市場開拓のため、この見本市もこれから2、3年かけて規模を拡大する必要がある。農業、投資、労働環境改善のため、議会との協力も進める」と述べた。

また、見本市の主催者で、発言力のあるフリオ・ペレスADEX会長は「この見本市は2009年に始まり、今回で16回目となる。この間、農業従事者は3倍に増えたが、まだ増える余地がある。政府、議会とも協力し、企業活動を通じた経済と社会の発展のために尽力する」とあいさつした。さらに「通商観光省(MINCETUR)はペルーの発展につながるわれわれの活動に重要な役割を果たしており、他省庁との統合には反対する」と述べた。政府は省庁の統合を検討している。具体的な省庁名は公にされていないが、MINCETURがその対象ではないかとの見方が出ていることから、産業界から反対する声明が出ており(2024年8月20日記事参照)、今回あらためて牽制するかたちとなった。

主催者によると、出展者の地域別割合では、北中南米地域45%、欧州15%、アジア14%などとなっている。ジェトロが調べたところ、北中南米地域から米国、カナダのほか、中南米諸国、欧州地域からドイツ、イタリア、ポーランド、アジア地域からは日本、中国、韓国、台湾、スリランカ、インドネシアの各企業が出展している。ペルーとの自由貿易協定(FTA)交渉を5月から開始しているインドネシアは、単独のパビリオンを設置している。

前川製作所(MAYEKAWA PERU)のブース責任者はジェトロに対し、「毎回出展しているが、前年より会場が拡大している。従来の水産分野のみならず、生産が伸びているブドウなどの農業関係者との商談も期待したい」と話した。

写真 開会式であいさつするアンヘル・マネロ農業灌漑相(ジェトロ撮影)

開会式であいさつするアンヘル・マネロ農業灌漑相(ジェトロ撮影)

写真 インドネシアのパビリオン(ジェトロ撮影)

インドネシアのパビリオン(ジェトロ撮影)

写真 三菱商事が出資するアンタミナ鉱山の協力によるアンカシュ県のブース(ジェトロ撮影)

三菱商事が出資するアンタミナ鉱山の協力によるアンカシュ県のブース(ジェトロ撮影)

写真 前川製作所のブース(ジェトロ撮影)

前川製作所のブース(ジェトロ撮影)

(石田達也)

(ペルー)

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