インドEV登録台数が2024年に過去最高、前年比約3割増の190万台超（インド）

添付資料(232 KB)

インドの2024年の電気自動車（EV）国内登録台数（新車と中古車）は過去最高を記録し、前年比27.2％増の194万9,827台となった〔インド道路交通・高速道路省の統計サイト（VAHAN）から、2025年1月22日時点〕（添付資料図参照）。内訳は、二輪車が114万8,949台（33.5％増）、三輪車が69万1,342台（18.4％増）、四輪車など（注）が10万9,536台（24.2％増）だった。

EV二輪車のメーカー別登録台数をみると、上位3社はオラ・エレクトリックが40万7,607台、TVSが22万678台、バジャジが19万3,557台だった。これに、エイサー・エナジーの12万6,275台、ヒーロー・モトコープの4万4,793台と続く（添付資料1参照）。

EV三輪車のメーカー別登録台数をみると、上位3社は、マヒンドラ＆マヒンドラが6万6,507台、YCエレクトリックが4万3,979台、バジャジが4万1,909台となった。これに、サエラ・エレクトリックの2万8,291台、ディリ・エレクトリックの2万5,043台、ピアジオの2万1,775台、ミニ・メトロEVの1万4,764台が続く。日系のテラ・モーターズは8,766台だった（添付資料表2参照）。

EV四輪車などのメーカー別登録台数をみると、首位のタタ・モーターズが6万7,631台と圧倒的に多く、次いでJSW・MGモーターが前年比2.3倍となる2万1,631台に急増、マヒンドラ＆マヒンドラが7,818台、比亜迪（BYD）が2,920台、PCAが1,875台、BMWが1,215台と続いた（添付資料表3参照）。

これまで、インド市場では中国系企業の存在は限定的だった（2024年12月13日付地域・分析レポート参照）。しかし、2024年EV四輪車のメーカー別では、MGモーター（上海汽車傘下）が小型車の安価モデルを発売したこともあり、前年比2倍超の登録台数を記録している。今後、各社からも新モデル発表が続くことから、消費者の購買意欲向上が期待され、EV市場の拡大は引き続き堅調な伸びが続くとみられる。

（注）四輪車やバス、トラックなど。

（淺羽英樹）

（インド）