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小規模漁業・養殖業の全国調査を10年ぶりに実施(モザンビーク)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月19日 0時25分

モザンビーク海洋・内水・漁業省は2024年8月7日、小規模漁業・養殖業調査報告書を発表した。本調査は10年ぶりに2022年に実施されたもので、治安状況により訪問が困難なカーボデルガード州の一部を除くモザンビーク全土が対象となった。モザンビークの漁業セクターでは、2022年の総漁獲量45万5,543トンに対し、小規模漁業によるものは43万2,638トン(構成比95.0%)、養殖業は5,520トン(同1.2%)、商業漁業によるものは1万7,385トン(同3.8%)と、小規模漁業が主体になっている。

小規模漁業従事者数および、漁船の停泊・保管場所となる「漁業センター」の数が全国規模でカウントされ、総従事者数は39万7,688人、漁業センター総数は1,600カ所となった。小規模漁業従事者の主要活動の内訳では、11万518人(構成比27.8%)は漁船を使用する漁師で、16万4,439人(同41.3%)は漁船を使用せず、漁具などのみで漁を行い、12万2,731人(同30.9%)は船大工や漁具の制作、魚の行商などに従事している。州別の従事者数と漁業センター数では、モザンビーク北部ナンプラ州(9万9,304人、219カ所)に、中部ザンベジア州(6万4,006人、215カ所)、中部ソファラ州(5万5,316人、213カ所)、南部イニャンバネ州(4万1,081人、176カ所)、中部テテ州(3万6,018人、237カ所)(注)と続き、中部・北部が同国における漁業の中心地域であることが示された。

養殖業について、養殖設備を保有する総事業者数は、全国で1万2,899件だった。内訳の多くが個人(7,449件、構成比58.1%)と団体・協会(5,306件、同41.2%)が中心で、企業は87件(構成比0.7%)だった。養殖業の実施目的も、自家消費用および小規模養殖業と回答した事業者が全体の89.9%に達したのに対し、商業目的は2.2%と低く、モザンビークにおける養殖産業は商業化前の段階であることが示された。

(注)主要漁業地域の中で、テテ州は唯一海に接しておらず、マラウイ湖(ニアッサ湖)など湖や河川での淡水漁業が中心。

(松永篤)

(モザンビーク)

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