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4月のインド自動車販売、乗用車横ばいも、二輪車が成長後押し(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月20日 0時25分

添付資料PDFファイル(150 KB)

インド自動車工業会(SIAM)は5月14日、4月の自動車統計(出荷ベース)を発表した。乗用車〔多目的車(UV)とバンを含む〕の国内販売台数は前年同月比1.2%増の28万7,746台で、3カ月連続の1桁成長だった(添付資料表1参照)。なお、表1の数字には含まれていないが、地場タタ・モーターズの乗用車販売台数を含めると、4月単月の乗用車販売台数は33万5,629台に上る(注)。一般乗用車の落ち込みと、UVの好調が続いている。タタを除く自動車販売全体(乗用車、二輪車、三輪車)では、二輪車が2桁成長を続け、前年同月比25.4%増の208万8,274台だった。

SIAMのビノド・アガルワル会長は「2024年度(2024年4月~2025年3月)は前向きな消費者心理が功を奏し、まずまずのスタートを切った。今後は例年以上の降雨量が予想されるモンスーンや、政府の製造業・インフラ整備の施策が経済成長を促進し、自動車業界を後押しするだろう」とコメントした。

メーカー別乗用車販売では、首位のマルチ・スズキが13万7,952台で前年同月比0.5%増、現代が5万201台で同1.0%増と横ばいだった(添付資料表2参照)。続く地場マヒンドラ&マヒンドラは同18.2%増の4万1,008台。トヨタ・キルロスカは1万8,676台で同34.4%増と伸びを見せたが、1万9,968台の起亜に及ばず、3月から順位を1つ落とした。なお、統計に含まれていないタタ・モーターズは、電気自動車(EV)を含めて同1.9%増の4万7,883台で、3位相当を維持したもようだ(同社発表)。

車種別にみると、小型車の落ち込みとUVの好調が続いている。首位はスズキのコンパクトモデル(「スイフト」「ワゴンR」など計5万6,953台)で、前年同月比24.0%減少した。2位から7位につけたのは全てUVで、2位はマルチ・スズキのコンパクトUV(「ブレッツァ」など計3万1,656台)が同53.5%増。3位はマヒンドラ&マヒンドラのミニバン(「マラッゾ」など計2万1,243台)で、同47.8%増。マルチ・スズキのUV(「グランド・ヴィターラ」など計2万1,195台)が同59.7%増加で4位につけた。

4月単月の二輪車国内販売は前年同月比30.8%増の175万1,393台を記録し、自動車全体の伸びを後押しした(添付資料表1、3参照)。主要部門のオートバイは同34.4%増の112万8,192台。スクーター、モペッドも2桁の成長を記録した。

(注)タタ・モーターズの販売台数は単月の乗用車販売台数のみ公開。自動車販売台数全体やセグメント別、メーカー別、車種別、二輪車、三輪車統計には含まれない。

(岩井澪佳)

(インド)

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