NJ州の米大統領選予備選、バイデン大統領、トランプ前大統領が勝利確実(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月6日 10時25分
米国のニュージャージー(NJ)州で6月4日、11月の大統領選挙に向けた民主党、共和党両党の予備選挙が行われ、民主党のジョー・バイデン大統領、共和党のドナルド・トランプ前大統領がそれぞれ勝利を確実にした。AP通信によると、民主党予備選は開票率93%時点で、バイデン大統領の得票率88.4%、「候補者指定せず」8.8%だった。共和党予備選ではトランプ氏以外の候補者がいなかったため、同氏が勝利を確実にした。
同日にはNJ州連邦上院議員の予備選も行われた。民主党では、現在第3区の下院議員を務めるアンディ・キム議員が開票率93%時点で75.0%を獲得し、他の2人の候補者との差がついて勝利確実となっている。
現職のボブ・メネンデス氏は汚職事件で裁判中だが、無所属で立候補していた。当初、NJ州のフィル・マーフィー知事の妻(ファーストレディー)タミー・マーフィー氏(民主党)も立候補していたが、3月24日に自身のX(旧Twitter)に投稿した動画で「ドナルド・トランプ氏が候補者として名を連ね、わが国で多くの課題がある現在、私は仲間である民主党議員を引きずり下ろすためにリソースを無駄にはしない」と発言し、撤退を表明していた。
共和党では、開票率93%時点で候補者4人中、カーティス・バショウ氏が45.4%、クリスティン・セラノグラスナーが38.6%で、バショウ氏の勝利が確実となった。実業家のバショウ氏はカジノ再投資開発局の事務局長として、州全体の経済開発プロジェクトへの賭博税収の投資を監視する役割も担っている。敗戦確実となったセラノグラスナー氏はトランプ前大統領から支持表明を受けていた。
NJ州では連邦下院議員に関しても、全12区で予備選が行われた。12区中、現在、民主党は9区、共和党は3区を代表している。
6月8日には2024年最後の予備選がグアムと米領バージン諸島で行われ、6月27日にCNN主催のバイデン大統領とトランプ氏の討論会が行われる予定(2024年5月16日記事参照)。
ジェトロの特集ページ「2024年米国大統領選挙に向けての動き」では、大統領選に関する最新動向を随時紹介している。
(吉田奈津絵)
(米国)
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