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シンガポール・モーターショー、中国製EVが席巻(シンガポール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月17日 9時35分

添付資料PDFファイル(134 KB)

シンガポールで1月9~12日に開催された、自動車の展示即売会「シンガポール・モーターショー 2025」で、中国自動車メーカーの電気自動車(EV)が新車展示の多くを占めた。1月9日付の「ビジネス・タイムズ」紙によると、出展した新車26モデルのうち、16モデルがEVで、そのうち12モデルが中国の自動車メーカーだった。このほか、9モデルがハイブリッド車で、ガソリン車は1モデルにとどまった。

中国の大手EVメーカーの比亜迪(BYD)が会場内で最大級のスペースを占有した。BYDは2024年から高級車市場に本格参入しており、同年10月にシンガポールで販売開始した高級ブランド「騰勢(デンザ)」の多目的乗用車(MPV)「D9」を展示した。同高級ブランド「D9 Elite」はシンガポールで現在(2025年1月10日時点、注1)、自動車所有権証書(COE、注2)込みの価格で29万888シンガポール・ドル(約3,345万円、Sドル、1Sドル=約115円)。「D9 Gradeur」は同33万8,388Sドルで販売されている。また、同社は今回、最高級車「仰望(ヤンワン)U9」も展示し、来場者の注目を集めた。仰望の同国での販売開始日は未定。

このほか、中国メーカーでは、深藍汽車(Deepal)や小鵬汽車(Xpeng)、ジーカー(Zeekr)などが出展した。

写真 シンガポール・モーターショーで展示されたBYDの最高級車「仰望(ヤンワン)U9」(ジェトロ撮影)

シンガポール・モーターショーで展示されたBYDの最高級車「仰望(ヤンワン)U9」(ジェトロ撮影)

2024年1~11月の新車登録、BYDが2位に浮上

陸運庁(LTA)の最新統計によると、シンガポールで2024年1~11月に新規登録されたガソリン車を含む全乗用車数で、首位のトヨタ自動車(6,467台)に次ぎ、BYD(5,068台)が2位だった。BYDの新車登録台数は2023年通年の5位(1,416台)から躍進した(添付資料表参照)。

シンガポール政府は2040年までにガソリンやディーゼル燃料の内燃機関車(ICE)を段階的に廃止して、EVを中心に環境に優しい車に転換することを目指している(2024年10月3日付地域・分析レポート参照)。2024年11月末時点の同国の全乗用車(65万5,982台)に占めるEVの割合は3.7%で、ハイブリッド車(プラグインを含む)が15.0%だった。

(注1)車情報サイト、SGカーマートでの価格。

(注2)自動車所有権証書(COE)はシンガポールで、自動車購入の際に義務づけられている(保有期間10年間)。COE価格は毎月2回行う入札で決定される。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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