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吉林省、条件を満たすFCVの高速道路通行料金無料化を発表(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月28日 0時0分

中国の吉林省交通運輸庁は8月13日、「水素燃料電池車(FCV)に対する吉林省内高速道路の通行料金の優遇通知」を発表した。FCVの普及を推進するため、2024年9月1日から2026年8月31日までの2年間、条件を満たすFCVの吉林省における高速道路通行料金を無料とする。本優遇措置を受けるためには、FCV専用のETCカードなどを申請し、高速道路料金徴収システムへ登録する手続きが必要だ。

現在、中国では、複数の地方政府がFCVの高速道路通行料金の無料化政策を打ち出している。山東省は、3月1日から2年間の期限付きで、ETCを付けているFCVに対する高速道路通行料金無料化を実施している。続いて、四川省が4月に公表した「四川省水素エネルギー産業サプライチェーンの発展と応用促進のアクションプラン」では、大型トラックなどFCVの市内通行制限緩和や、FCVの高速道路通行料金無料化などが盛り込まれている(2024年4月25日記事参照)。また内モンゴル自治区オルドス市は6月1日から2年間、FCVの高速道路通行料金全額還付を試行すると発表した。陝西省は9月1日から3年間、ETCを付けているFCVへの高速料金無料化を実施するとともに、同省内の高速道路上に1日当たり供給量が500キログラムを超える定置型水素充填(じゅうてん)ステーションを設置する場合、建設費用(土地代を除く)の3割(上限額は300万元)を補助する。

水素燃料電池業界の研究を行う中国のシンクタンク「香橙会」は、中国汽車工業協会から得た情報として、2024年上半期(1~6月)におけるFCVの国内生産台数は2,773台、販売台数は2,644台に達し、前年同期比でそれぞれ11.1%、9.7%伸びている、と報じている。また、2015年から2024年上半期までのFCVの累計生産台数は2万1,267台、販売台数は2万740台となっているという。

2022年3月に発表された「水素エネルギー産業発展中長期規画(2021~2035年)2022年3月29日記事参照)」で設定された、2025年までのFCV保有台数5万台達成という目標に向け、各地方政府は支援体制を強化していくものとみられる。

(李莉)

(中国)

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