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インド下院総選挙、与党のインド人民党(BJP)が第1党に(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月7日 15時20分

添付資料PDFファイル(170 KB)

インド議会下院選挙は4月19日~6月1日に投票が行われ(2024年3月21日記事参照)、6月4日に開票された。その結果、ナレンドラ・モディ首相が率いる政権与党のインド人民党(BJP)が、目標としていた370議席には遠く及ばなかったものの、選挙戦で争われた543議席中4割を超える240議席を獲得して第1党にとどまった(インド選挙委員会ウェブサイト)。また、BJP中心の与党連合である国民民主同盟(NDA)としては過半数を超える293議席を確保した。モディ首相は6月4日、首都ニューデリーのBJP本部での演説で「NDAによる3度目の勝利は、14億人のインド人の勝利」と述べ、勝利を宣言した。

モディ首相には、世界各国の首脳から祝辞が寄せられた。日本の岸田文雄首相は6月5日、モディ首相がインドのさらなる発展に向けリーダーシップを発揮するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて緊密に協力していきたい、と祝辞であらためて表明した。インド首相府によると、米国のジョー・バイデン大統領や英国のリシ・スナク首相、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領らが相次いで祝辞を述べた。

一方、最大野党の国民会議派(INC)は、2014年に政権の座を失って以降、最も多い99議席を獲得した。また、ウッタル・プラデシュ州では社会党(サマジワディ党:SP)が、西ベンガル州では草の根会議派(AITC)がそれぞれ議席数を伸ばすなど、地域政党も善戦した(添付資料表参照)。

今回の総選挙において、BJPが事前の予想に反し、前回(2019年)と比べて議席数を大幅に減らしたことは、インド国内で驚きをもって報じられている。「ミント」紙(6月4日)は、経済成長の恩恵を十分に受けられていない農村部では、高い物価上昇率や失業率への不満が蓄積していた、と分析するジャワハルラール・ネルー大学経済研究・企画センターのヒマンシュ准教授の見解を紹介。「エコノミック・タイムズ」紙(6月5日)は、他政党からBJPに合流した議員を含め、多くの現職議員をそのまま党公認候補者として擁立したBJPの選挙戦術も、有権者からの支持を失わせる要因になったと指摘した。

(広木拓)

(インド)

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