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非組織部門の法定最低賃金を引き上げ(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月10日 0時15分

インド労働・雇用省は9月26日、非組織部門(注1)の労働者の最低賃金(注2)について、変動物価手当(VDA)を改定し、最低賃金総額を引き上げると発表した。10月1日から適用した。通達によると、道路建設・保守・建物内のケーブル・水道管敷設分野では平均約0.7%の引き上げとなった。

非組織部門の最低賃金は職種(農業、鉱山、建設、荷役、警備、清掃)や技能レベル(熟練度が高い順に高度熟練、熟練、準熟練、非熟練)、地域区分(生活コストが高い順にA、B、C)に基づいて分類されている。

改定後、A地域(大都市)の道路建設・保守・建物内のケーブル・水道管敷設の高度熟練労働者は日額1,035ルピー(約1,863円、1ルピー=約1.8円)、熟練労働者は日額954ルピー、準熟練労働者は日額868ルピー、非熟練労働者は日額783ルピー、B地域(中規模都市)では日額655~954ルピー、C地域(その他の都市)では日額526~868ルピーとなる。

農業では、A地域は日額500~656ルピー、B地域では日額457~611ルピー、C地域では日額452~546ルピーとなる。

警備員は技能レベルによる区分はなく、武装の有無や地域区分のみで、日額739~1,035ルピー。中央政府は4月1日と10月1日の年2回、消費者物価指数(CPI)の6カ月平均上昇率に基づいてVDAを改定しており、前回の改定は2024年4月に行われた。

(注1)会社組織に組み込まれていない、あるいは組織部門でも社会保障にカバーされない非正規労働者を指す。

(注2)最低賃金=基本賃金+変動物価手当(VDA)

(篠田正大)

(インド)

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