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ガザで人質6人死亡、イスラエルでは停戦と人質解放交渉の合意求めてゼネスト(イスラエル、パレスチナ、米国、カタール、エジプト)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月3日 13時50分

イスラエル国防軍(IDF)のダニエル・ハガリ報道官は9月1日、パレスチナ自治区ガザ地区ラファの地下トンネルから、米国人を含む人質6人の遺体を発見したことを公表した。イスラエル保健省によると、6人の人質はハマスによる至近距離からの複数の銃撃で、8月29日から30日の早朝の間に殺害されたという。

イスラエル首相府によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は9月1日、殺害された人質の遺族と面会した際に、人質を生還させられなかったことに深い遺憾の意を表し、遺族に謝罪した。人質6人の殺害を受けて、イスラエル各地では1日、ガザ地区での停戦と人質解放交渉の合意を求める大規模デモが行われた。「タイムズ・オブ・イスラエル」紙(9月2日)によると、テルアビブのデモには約30万人が集まり、さらに20万人が全国で抗議活動に参加した。

イスラエルの労働組合連盟(ヒスタドルート)のアーノン・バー=デービッド氏は1日夕、翌2日にイスラエル全土でのゼネストの実施を呼びかけた。イスラエルの現地紙「ハアレツ」紙(9月2日)によると、イスラエル各地でストライキが実施され、ベングリオン空港では午前8時から午前10時まで離陸が停止し、バスやライトレールなどの公共交通機関は午前中運休し、大学や銀行、自治体などもストライキに参加した。テルアビブの労働裁判所は2日、同日午後2時30分までにストライキを終了するよう命じた。

イスラエルとハマスの停戦交渉では、ガザとエジプトの境界にある「フィラデルフィア回廊」でのIDF駐留の有無が主な争点になっているが、ネタニヤフ首相は2日夕の会見で「『悪の枢軸』はフィラデルフィア回廊を必要としている。だからこそ、われわれはフィラデルフィア回廊を支配しなければならない」と述べた(ロイター9月2日)。

ホワイトハウスによると、米国のジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領は2日、ハマスによる米国人を含む6人の人質殺害事件を受けて、米国の交渉団とホワイトハウスで会談した。バイデン大統領はこの殺害事件に対する衝撃と憤りを表明し、ハマスの指導者の責任を追及する重要性を再確認した。また、バイデン大統領とハリス副大統領は、共同仲介者のカタールとエジプトとの協議継続を含め、人質解放に向けた継続的な取り組みの次のステップについて協議した。

イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ、米国、カタール、エジプト)

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