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マイクロソフト、スウェーデンでのAI関連投資を発表(スウェーデン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月14日 0時15分

スウェーデンのウルフ・クリステション首相は6月3日、マイクロソフトの副会長兼プレジデントのブラッド・スミス氏と共に記者会見を開いた。スミス氏は会見で、スウェーデンの人工知能(AI)能力向上に向けた投資を含めて、2年間にわたり337億スウェーデン・クローナ(約5,055億円、1スウェーデン・クローナ=約15円)を投じると発表した。同社によるスウェーデンに対する投資額としては過去最大。スウェーデンにおけるAI導入を加速し、長期的な競争力を強化することを目指すとしている。

具体的には、同国におけるAI能力、安全性、ノウハウの強化を目指し、約25万人のトレーニングを今後3年間で行うとした。トレーニングは、AIスキルの開発や特定産業向けのリスキリング、デベロッパー向けなどの専門的なものなどが行われる予定。マイクロソフトは、産学官の関係者を集めた「AIインサイトカウンシル」も立ち上げる。

また、クラウドおよびAIインフラを拡大し、スウェーデン国内の既存のデータセンターに最先端の画像処理装置(GPU)2万台を導入する。

同社は、あわせてデータセンターに関する誓約も発表した。スウェーデンを含む世界でデジタルトランスフォーメーションを推進すると同時に、地域経済および生態系に貢献するとした。そのために、自治体、住民、主要なステークホルダーと緊密に連携するとした。

スウェーデン政府もAIを重視している。同政府は2023年12月、同国の競争力強化に向けAI委員会の立ち上げを発表。2015年にはAIの戦略的な基礎研究の推進などを行う国家イニシアチブ「WASP」が設立されており、5つの大学と連携し、博士課程の学生によるプロジェクトを中心に、研究が行われている。スタートアップと大企業のマッチングを通じ、イノベーションの促進および商用化の加速に取り組むイグナイトスウェーデンと、スウェーデン政府も出資するAI活用の促進機関AIスウェーデンは、2024年3月に同国のAIスタートアップのリストを公表している(イグナイトスウェーデンウェブサイト参照)。

(チャウジュリー・クリシュナ、篠崎美佐)

(スウェーデン)

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