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米商務省、国立半導体技術センター2つ目の旗艦施設、デザイン・コラボレーション・ファシリティを加州に設立へ(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月5日 11時45分

米国商務省は11月1日、国立半導体技術センター(NSTC)を運営する非営利団体Natcastとともに、NSTC2つ目の旗艦施設となる「デザイン・コラボレーション・ファシリティ」(DCF)を、カリフォルニア州サニーベールに設立すると発表した。DCFは、半導体の設計に関する研究開発のほか、人材開発、投資、協業の促進も行う。商務省は前日の10月31日に、NSTC初の旗艦施設となる極端紫外線(EUV)アクセラレーターをニューヨーク(NY)州に設置することを発表したばかりだった(2024年11月1日記事参照)。

商務省の発表によると、DCFは、産業界のリーダー、学術機関、投資家、政府機関との協業を可能にするとともに、ワークフォース・センター・オブ・エクセレンス(WCoE、2024年9月26日記事参照)を通じて労働力開発のベストプラクティスや取り組みを提供することで、地域および国家レベルのエコシステムを構築する。また、NSTCのメンバーは、人工知能(AI)や5G(第5世代移動通信システム)など、高度化する次世代半導体技術の開発のための物理的およびデジタル資産へもアクセスできる。DCFの具体的な機能は次のとおり。

半導体の設計、電子設計自動化(EDA)、半導体およびシステムアーキテクチャ、ハードウエアセキュリティーにおける先進的な研究の実施
WCoE、デザイン・イネーブルメント・ゲートウェイ(DEG、注)、将来の投資ファンドなどとの活動の主催
半導体エコシステム全体からNSTCのメンバーおよび利害関係者を招集
さまざまな管理機能の提供

商務省の発表で、Natcastのディアドラ・ハンフォード最高経営責任者(CEO)は、「シリコンバレーには、広大で活気のあるダイナミックな半導体エコシステムがある」「企業や革新的なスタートアップ、主要な研究機関や学術機関、投資家、ステークホルダーといった、半導体バリューチェーンのあらゆる分野に囲まれたサニーベールのDCFは、NSTCのメンバーが協力して、米国そして世界が直面している最も複雑な課題のいくつかに取り組むことを可能にする」と述べた。

なお、商務省はEUVアクセラレーター、DCFのほか、提携テクニカルセンター、先進パッケージングパイロット施設についても追って発表する、と述べている。

(注)クラウドをベースに知的財産(IP)を安全に共有できるようにすること。

(赤平大寿)

(米国)

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