ロシア、バイデン氏撤退に静観、米国選挙への介入を否定(ロシア、米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月31日 0時0分
米国のジョー・バイデン大統領が11月の大統領選挙から撤退する意向を表明し、カマラ・ハリス副大統領を自身に代わる大統領候補者として支持したことを受け(2024年7月23日記事参照)、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は静観の姿勢を示した。また、外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ロシアが主権国家の内政や、米国大統領選挙に干渉することはないと述べた。
ペスコフ報道官は、大統領候補者としてのハリス副大統領の評価を保留した。ハリス副大統領は過去にロシアに対する非友好的な発言をしているが、2国間関係に対する注目すべき貢献がないことを理由に挙げた(インターファクス通信7月22日)。
ペスコフ氏はまた、ロシアは米国だけでなく世界の主要国の動向を注意深く見ており、優先事項はウクライナでの特別軍事作戦の目的を達成することだとも述べた(タス通信7月21日)。
ザハロワ報道官は7月24日の記者会見で、ドナルド・トランプ前大統領の銃撃事件(2024年7月16日記事参照)など米国選挙の混乱は、選挙がどのような展開になっても、米国社会の分裂と内紛が起こることを示唆していることや、米国がロシアを敵とみなすことに変わらないと指摘した。その上で、ロシアが米国や主権国家の内政や選挙に干渉したり、影響力を及ぼしたりすることはこれまでに一度もなく、今後も介入することはないと述べた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2月14日、国営テレビのインタビューでバイデン大統領とトランプ前大統領のどちらがロシアにとって望ましい大統領かと問われ、経験豊富で予測可能な昔ながらの政治家であるバイデン氏が望ましいとした上で、米国国民から信頼される指導者であれば誰とでも協力すると答えている。
(小野塚信)
(ロシア、米国)
外部リンク
- 米ニューメキシコ州知事、ヒスパニック系有権者のハリス副大統領支持率がトランプ氏を19ポイントリードと指摘(米国)
- 野党代表、大統領選勝利をアピール(ベネズエラ)
- デジタルウォレット政策、今後のスケジュールを更新、8月1日から個人の事前登録開始(タイ)
- 外出可能時間は午後8時まで拡大も、デモ発生には注意を(バングラデシュ)
- 政府、2022年5月以来の最低賃金引き上げに向け調整開始(ペルー)
- 英政府、FTA交渉再開を発表、GCCとインドに注目(オマーン、カタール、クウェート、バーレーン、インド、韓国、英国、スイス、アラブ首長国連邦、イスラエル、サウジアラビア、トルコ)
- IPEFサプライチェーン協定の初のバーチャル会合開催、米国は協議会と労働権諮問委の議長に(フィジー、ブルネイ、インドネシア、韓国、シンガポール、タイ、中国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、日本、オーストラリア、ニュージーランド、米国)
- 米USTR、301条対中追加関税見直し最終決定を後ろ倒し、8月中に(中国、米国)
- 保健医療セクター変革プログラム、年次報告書を発表(サウジアラビア)
- 業務用食品卸売店「メトロ」、店舗数200店を超える(インド)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1パリ五輪村のヘルシー食堂、「肉を出せ!」不満続出で計画修正 「東京はよかった」の声も
産経ニュース / 2024年7月31日 14時15分
-
2英国で女児3人死亡の襲撃事件巡りデモ、暴徒化し警察と衝突
ロイター / 2024年7月31日 11時6分
-
3ハマス最高指導者殺害 中国「暗殺行為に断固反対し、非難する」 イスラエル名指しせず
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月31日 17時47分
-
4ベネズエラ、ペルーと断交 大統領選めぐる発言への対応
AFPBB News / 2024年7月31日 14時26分
-
5ハリス氏「面と向かって言いなさい」個人攻撃強めるトランプ前大統領に反撃
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月31日 12時8分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)