香港「Food Expo Pro」に佐賀県内企業6社が出展（佐賀、香港）

「Food Expo Pro 2024」が8月15～17日までの3日間、香港コンベンションセンターで開催された。ジェトロがサポートし出展した企業・団体約70社のうち、佐賀県からは合計6社が出展し、香港での販路拡大を目指して、バイヤーに向けた売り込みをおこなった。

さぎんコネクトは、佐賀銀行による100％出資の地域商社で、北部九州（佐賀県・福岡県・長崎県）の産品を国内外へ広めるための取り組みを行っている。同社は、今回の展示会に向けてコメ、日本酒、赤酢、コーヒーを取り扱う佐賀県内企業4社を取りまとめ、香港のみならずアジア圏を中心とする各国・地域からバイヤーが訪れる「Food Expo Pro 2024」への出展を行った。

出展した佐賀県内企業からは、「初めての海外展示会だったが、今回の出展で得た経験を、今後の海外展開に生かしていきたい」「加工食品だけでなく、一次産品の生産者にも積極的な動きが必要であると感じた。生産者の顔が見える安心感をアピールしていきたい」「今後は、関連する他の商材を扱う事業者と共に出展し、食材の使い方を含めた提案を行っていく必要性を感じた」といった意見が聞かれた。バイヤーからは、「九州や佐賀県のことは知らなかったが、どれもすばらしい味だった。今後もコンタクトを取って取引につなげたい」といった声が聞かれた。

ジェトロのイベントスペースを活用した商品紹介では、多くの来場者が足を止め、試食をしていた。

競争が激しい香港市場だが、出展者やバイヤーは新型コロナ禍を経て、直接会って商談を行う重要性を再認識している。各出展者の取引拡大、海外展開、販路拡大による佐賀県内企業全体のさらなる活性化、香港をはじめとした海外市場への佐賀県産食材の輸出拡大につながることが期待される。

佐賀県内企業の展示ブースの様子（ジェトロ撮影）

（中島諒士）

（佐賀、香港）