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日本食ブームのカナダ・トロントで「和食祭り」、5年ぶり開催(カナダ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月22日 10時50分

カナダ・トロント市郊外の日系文化会館(JCCCJapanese Canadian Cultural Centre)で1111日、「和食祭り2024」が開催された。カナダ日本レストラン協会(JRACJapanese Restaurant Association of Canada、注1)主催で、新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりの開催となった。

「和食祭り」のチケットは、1320カナダ・ドル(約35,520円、Cドル、1Cドル=約111円)で事前販売され、約250枚全てを完売した。トロントでは、ミシュランガイド掲載16店舗のうち5店舗が日本食レストランとなるなど、日本食への注目が高い。同イベントは「本物」の日本食を普及することに加え、日本各地の素晴らしい食材のおいしさを発見し、堪能してもらうことを目的としたもので、ディナー前のレセプションでは本マグロの解体ショーや和太鼓の生演奏が披露された。

写真 マグロの解体ショー(ジェトロ撮影)

マグロの解体ショー(ジェトロ撮影)

イベントには、JRACに加盟する在カナダのレストランや輸入業者をはじめとした企業が参画し、選抜されたシェフたちによる和食のフルコースが日本酒とともに提供された。日本からも食品事業者などが参加し、食材の提供や展示ブースでのプロモーションを行ったほか、2018年からこのイベントに協力している愛媛県からも、食材が提供された。

写真 多くの参加者でにぎわうJCCCのディナー会場(ジェトロ撮影)

多くの参加者でにぎわうJCCCのディナー会場(ジェトロ撮影)

ジェトロは当日、在トロント日本総領事館とともに、日本食材プロモーションブースを設置し、日本産酒類(ウイスキー)と鹿児島県産サツマイモ、日本茶のPRを実施した。参加者からは、日本産ウイスキーの芳醇(ほうじゅん)さや、日本茶の風味の良さ、サツマイモの甘さを理由に購入したいという声が多く寄せられた。特にサツマイモについては、カナダ東部では日本産の流通が少ないことから、初めて食した参加者が多く、「こんなに甘いサツマイモは初めて食べた」といった声が寄せられた。

カナダでは近年、日本産ウイスキーのニーズが高まりつつあり、今後も伸びていくことが予想されている(注2)。併せて、日本産のサツマイモ、日本茶については、日本政府の「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」で、カナダは国別輸出額目標が設定されており、輸出拡大を目指している。

(注1)2005年にカナダ政府から認可された非営利団体。「日本食文化の伝統の啓発・日本の農水産物と食材の振興」を理念とするカナダ唯一の日系レストラン団体。

(注2)同州の酒類の市場概況などについては、ジェトロの調査レポート「カナダ・オンタリオ州における日本産酒類および酒器の流通に関する調査(2024年3月)」参照。

(大沼祐犀、山田あゆみ)

(カナダ、日本)

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