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ベルリンで群馬県産食品・工芸品フェア開催(群馬、ドイツ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月19日 11時0分

ジェトロは6月13~15日にドイツ・ベルリン市内の日本食材スーパー「ジャパンプラザ」で、群馬県の高崎市、高崎商工会議所と「ジャパンフェア GUNMA」(群馬フェア)を開催した。一般消費者などを対象に、群馬県産品の販売促進や現地ニーズ調査が目的だ。

ドイツでは健康への関心が高く、「体に良い」というイメージのあるみそやしょうゆなど、発酵食品をはじめとする日本食材の需要は高まっている。現地系スーパーでは、しょうゆベースの調味料をはじめ、みそ、おにぎり、パックずしなどの日本食品の取り扱いは増えている。現地系デリカテッセンのバイヤーによると、日本食材は、SNSで健康的な食材やレシピの情報を集めて新しい食材にオープンなZ世代の若者に人気があるという。

今回のイベントでは、入り口付近の特設スペースを中心に、23社70種類の群馬産品を配置したほか、群馬県から3事業者〔土田酒造(日本酒)、鳥山畜産食品(和牛)、今井だるま店NAYA(高崎だるま)〕が参加。日本酒の試飲や、和牛、梅干し、こんにゃくの試食、だるまの絵付け体験、だるまパフォーマンスを含むプロモーションを行った。最終日にはアニメブースの出展やたこ焼き、ラムネ、ゆずビールなどの特設販売を併せて行うなど、複数のイベントの同時開催で相乗効果を図った。3日間で和牛は1,300食分の提供、日本酒は100本弱の売り上げ、絵付け体験ワークショップ・だるまパフォーマンスには多くの参加があった。

写真 和牛や群馬産品の試食風景(ジェトロ撮影)

和牛や群馬産品の試食風景(ジェトロ撮影)

写真 群馬フェアの試食試飲コーナーには常に人が絶えなかった(ジェトロ撮影)

群馬フェアの試食試飲コーナーには常に人が絶えなかった(ジェトロ撮影)

今回のイベントは同店舗で初の日本フェア、また、ベルリン地域で初の群馬イベントとなった。同店舗では群馬県産品が日頃から扱われているが、フェアのみでの販売商品もあり、日本酒や枝豆こんにゃくなど一部商品は売り切れるなど盛況だった。和牛はグルメ愛好家や一流シェフの間では既に有名だが、ステーキやすき焼きスタイルでの提供を通じて、より多くの顧客へのアピールの場となった。

今回参加した事業者からは、「来場者は縁起物としてのだるまの意味や目入れ(願いを込めて片方の目を入れ、願いがかなうと感謝しながらもう一方の目を入れる)に関心を持っていた。今後も欧州を中心にだるまの魅力や日本の文化を伝えていきつつ、アニメと工芸品といったコンセプトで取り組みもしてみたい」「低アルコールでワインテイストな日本酒は女性に反応がよく、芳醇な日本酒は特に欧米系の男性に受けた。試飲なしの商品陳列だけでは難しいとあらためて理解した」「普段食べている牛肉との味や食感の差、甘みや香りを知ってもらえた。価格の高さゆえ、ターゲット層の購入動機をおさえたプロモーションや食べ方提案が必要不可欠だと、あらためて認識した」といったコメントがあった。

今回のフェアは、変化するドイツ市場への日本食品の展開でさらなる可能性を感じさせるイベントとなった。

写真 日本酒の試飲風景(ジェトロ撮影)

日本酒の試飲風景(ジェトロ撮影)

写真 だるまパフォーマンス(ジェトロ撮影)

だるまパフォーマンス(ジェトロ撮影)

(狩山直紀、西村明子)

(群馬、ドイツ)

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