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7月の消費者物価上昇率は前年同月比0.83%、前月から伸びが加速(タイ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月22日 0時0分

タイ商務省が8月7日に発表した2024年7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で0.83%となり、前月(0.62%)から伸びが加速した。前月比も0.19%となり前月(マイナス0.31%)からプラスに転じた

7月のCPI上昇率の前年同月比はロイターの事前予測(0.70%)を上回ったが、タイ中央銀行のターゲットレンジ(1~3%)を引き続き下回る結果となった。

同省によれば、7月は世界的な燃料価格の上昇や加工食品、果物、コメなどの食料品価格の上昇が影響した。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数の上昇率についても0.52%となり前月(0.36%)から加速した。

商務省によると、8月のCPI上昇率は7月と同程度になる見込み。今後、CPI上昇率が減速する要因としては4つあり、政府措置により電気料金が前年に比して低下していること、供給増による豚肉の価格低下、雨期に入り収穫量が増えることによる生鮮野菜価格の減少、前年に比してドバイ原油価格が下がっていることを挙げた。他方、増加要因については、軽油の上限価格が前年に比べて高いことや航空運賃の値上がり、ドリアンなどの果物への継続的な需要などを挙げた。

なお、同省は2024年のCPI上昇率予測(0.0~1.0%)を維持している。

(藤田豊)

(タイ)

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