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5月後半~6月の経済活動はわずかに増加、米シカゴ連銀ベージュブック(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月19日 13時20分

添付資料PDFファイル(235 KB)

米国連邦準備制度理事会(FRB)が7月17日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック、注1)の中で、米国中西部の一部地域(注2)を管轄するシカゴ連銀は、5月後半から6月にかけての同地域の経済活動について、全体的にわずかに(slightly)増加したと報告した。関係者は引き続き、今後1年間の消費需要は同様の増加率になると予想している。

同地域の経済活動を分野ごとにみると、雇用は控えめに(modestly)増加した。関係者は今後1年間も同程度の増加率を予想している。賃金と福利厚生費はともに緩やかに(moderately)上昇したが、その一部は新たな組合の労使契約によるものだ。

個人消費は報告期間中、全体的にわずかに(slightly)増加した。自動車以外の小売売上高は全体的に横ばいとなった。複数の小売業の担当者は、売上高よりも来店者数の方が増加していると述べた。これは価格に対して消費者が敏感になっていることの表れだという見方もある。

企業支出はわずかに(slightly)増加した。新規の設備投資のペースは上昇し、空調設備やオフィス家具への投資が目立った。多くの関係者は、高金利にもかかわらず設備投資プロジェクトを進めており、金利が年初の予想より高止まりしていることが企業の意思決定に影響することはないと述べた。

製造業の需要はわずかに(slightly)減少した。鉄鋼の受注はわずかに減少し、建設業からの需要の鈍化が指摘された。加工用金属販売は全体的に堅調で、公益事業からの需要は増加したが、自動車産業からの需要は減少した。あるメーカーは、2024年前半の自動車部門の需要が大幅に減少したのは、電気自動車の生産台数が予想を下回ったためとしている。

同地区での農業所得の見込みは、主要作物の価格が下落したため、低下した。農家は貯蔵作物の販売を遅らせており、価格下落のため秋の収穫予定作物の前倒し販売を控えている。トウモロコシ、大豆、小麦の価格は下落し、豊作が予想される小麦の収穫は既に始まっている。

個々の調査対象項目ごとの詳細は添付資料表参照。

(注1)連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に先立ち、年8回公表されており、銀行からの報告やビジネス関係者などの声を基にまとめたもの。

(注2)アイオワ州、イリノイ州北部、インディアナ州北部、ウィスコンシン州南部、ミシガン州南部。

(星野香織)

(米国)

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