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ドイツの2024年インフレ率は2.2%(ドイツ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月21日 15時25分

ドイツ連邦統計局は1月16日、2024年を通した消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率)が前年比で2.2%だったと発表した(プレスリリース)。同上昇率は2021年に3.1%となって以降、2022年は6.9%、2023年は5.9%と高い水準で推移していたが、2024年は低い数値に落ち着いた。

この押し下げ要因の1つとして挙げられるのはエネルギー価格だ。2022年に前年比29.7%、2023年に5.3%上昇していたエネルギー価格だったが、2024年はマイナス3.2%となった。電気価格はマイナス6.4%、燃料油価格はマイナス3.9%、天然ガス価格はマイナス3.5%となり、これらエネルギー価格を除外した場合の2024年インフレ率は2.9%となった。

エネルギー価格が下落した一方、サービス価格は前年比で3.8%上昇し、2022年の2.8%、2023年の4.4%の上昇基調はなおも収まっていない。

2024年のインフレ率を月ごとにみると、2024年12月が前年同月比2.6%と1年ぶりの高水準になり、2024年10月から年末にかけてインフレが再加速したことを示している。なお、2024年12月のインフレ率は前月比では0.5%となった。

ifo経済研究所によると、2025年を通したインフレ率は2.4%と見通されている。欧州の統一基準に照らしたドイツの物価上昇率(HICP)は2024年12月で2.8%とやや高水準だった。欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏全体のインフレ率を2.0%で維持する目標を掲げている(2024年12月13日記事参照)が、圏内最大の経済規模を持つドイツのインフレ加速はユーロ圏の物価動向に与える影響が大きい、と報じられている(「南ドイツ新聞」2025年1月16日)。

(マリナ・プタキドウ、櫻澤健吾)

(ドイツ)

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