ジェトロ、サウジアラビアにおける自動車産業に関するウェビナー開催(サウジアラビア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月31日 0時10分
ジェトロは10月23日「サウジアラビアにおける自動車産業」と題したウェビナーを、サウジアラビアの公的投資基金(PIF)と共催した。ジェトロ、PIFをはじめサウジアラビア投資省(MISA)、国家産業開発センター(NIDC)、同国初の電気自動車(EV)ブランドのCeer(2022年11月7日記事参照)、米国の新興EVメーカーのルシード・モータース(Lucid Motors)(2023年10月2日記事参照)から講師を招き、同国の投資環境や自動車産業動向について最新情報を発信し、170を超える企業が参加した。
ウェビナーではまず、ジェトロ・リヤド事務所の秋山士郎所長がサウジアラビアの最新情報と日系企業動向について説明し、現在は4割超の現地調達比率の今後1、2年後の見通しが拡大傾向にあることについて言及した。
続いて、NIDCのオズワルド・ドランテス自動車部門シニア・マネージャーが、産業の投資や開発の誘致を専門とする同センターの役割を説明した。また、同氏は、部品工場や組立工場、試走コースなどで構成される自動車都市を含む自動車産業エコシステムの構築により、年間60万台以上の車両を生産する規模の経済効果を創出することを目標としており、同国においての自動車産業の重要性についても言及した。さらに、高品質で革新的かつ競争力のある製品を生産し、自動車技術の世界的リーダーとなり、主要輸出国になる目標についてもふれた。OEM開発に関しては、直近では乗用車のフルスケール製造プロジェクト、長期的にはFCV(注1)プロジェクトに投資すること、そして、自動車部品に関してはサプライヤーのエコシステムを発展させることが重要であり、BEV(注2)とICE(注3)の両方の自動車で共有される部品に焦点を当てる必要性について共有した。また、シートやプラスチック製モジュール、タイヤ、乗用車用のバッテリー電気や内燃エンジン、商用車用燃料電池電気など13の優先バリューチェーン・セグメントを特定し、セグメントごとに必要な成長をサポートするための方針を定めていることについても話題にした。
Ceer、ルシード・モータース共に、日本の自動車部品サプライヤー企業のサウジアラビアの自動車産業エコシステムへの参加を強く呼びかけた。
(注1)FCV:Fuel Cell Vehicle、燃料電池自動車
(注2)BEV:Battery Electric Vehicle、バッテリー式電気自動車
(注3)ICE:Internal Combustion Engine、内燃エンジン自動車
(平田若菜)
(サウジアラビア)
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