1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

10月インフレ率は6.21%に上昇、14カ月ぶりの高水準(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月18日 0時5分

添付資料PDFファイル(266 KB)

インド統計・計画実施省(MoSPI)が11月12日に発表した10月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)は196.8ポイント(速報値)で、前年同月比6.21%上昇した。同5.49%だった9月からさらに上昇し、14カ月ぶりにインド準備銀行(RBI、中央銀行)の定めるインフレ率の許容範囲(4%±2%)を超える結果となった(添付資料図参照)。

同指数品目の半分近くを占める食品のインフレ率(注2)は前年同月比10.87%と、高止まりが続いている。特に野菜の上昇率は42.18%と、9月の35.99%から大きく上昇しており、インフレ率の上昇を牽引している。全品目のインフレ率は都市部で5.62%、農村部で6.68%だった。

現地報道によると、「インフレ率が高水準を維持することは広く予想されていたが、許容範囲上限の6%を上回ったことは、RBIの緩和姿勢を後退させる可能性がある。12月の金融政策決定会合では利下げは行われず、成長率とインフレ率の動向を見極めることになるだろう」など、今後の金融政策への影響を指摘する市場関係者の声が紹介されている(「エコノミック・タイムズ」紙11月12日)。

なお、RBIは10月上旬の金融政策決定会合で政策金利を6.50%に据え置いたものの、金融政策スタンスを「緩和の縮小」から「中立」に変更している(2024年10月15日記事参照)。

(注1)全国ベースのCPIは基準年の2012年を100とし、農村部と都市部の各CPIを加重平均したもの。

(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)のインフレ率を記載。

(篠田正大)

(インド)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください