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2024年の自動車生産台数、前年比9.7%増の255万台、好調な国内販売が牽引(ブラジル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月28日 0時30分

ブラジルの全国自動車製造業者協会(Anfavea)の1月14日付公式プレスリリースによると、2024年の同国の自動車(乗用車、商用車、バス、トラックの合計)生産台数は前年比9.7%増の255万台を記録し、スペインを抜いて世界第8位の自動車生産国となった(注)。国内販売台数(新車登録ベース)は前年比14.1%増の263万5,000台となり、生産増を牽引した。2024年の販売増加率は2007年以来の高水準で、世界の自動車生産国の平均2%上回った。特筆すべき点として、新車と中古車の販売台数の合計が過去最高の1,420万台を記録した点だ。

Anfaveaは2024年の最も象徴的なデータとして、新車と中古車の販売台数の増加に触れ、Anfaveaのマルシオ・レイテ会長は「信用状況の改善により、個人用自動車の需要が満たされつつある」と強調した。2024年は新車や中古車の購入融資に関する信用供与が36%増加した。

好調な国内販売とは裏腹に、輸出台数は前年比1.3%減の39万8,500台だった。輸入規制を緩和したアルゼンチンとウルグアイ向けの輸出が増加した一方、それ以外の中南米諸国への輸出は減少した。

一方、輸入台数では、中国からの電気自動車(EV)輸入が大幅に増加したことが影響し、46万6,500台(新車登録ベース)と、直近10年で輸入台数は最大となった。レイテ会長は「貿易収支が赤字になることを避けるため、2025年は輸出量と輸入量のバランスを取り戻す必要がある。EVとハイブリッド車に対する輸入税が低いことは、われわれの産業と雇用に悪影響だ」と説明した。Anfaveaは2025年の重点課題の1つとして、輸出を増やし、輸入超過を抑え、貿易収支を均衡させることを挙げた。

Anfaveaによると、2025年の生産台数は274万9,000台(前年比7.8%増)、国内販売台数は280万2,000台(前年比6.3%増)、輸出台数は42万8,000台(前年比7.4%増)を見込んでいる。

(注)世界自動車工業会(OICA)が発表した、2023年の大型バス・トラックも含めた生産台数をみると、ブラジルは232万4,838台で、スペイン(第8位)に次いで第9位だった。順位は、中国(3,016万966台)、米国(1,061万1,555台)、日本(899万7,440台)、インド(585万1,507台)、韓国(585万1,507台)、ドイツ(410万9,371台)、メキシコ(400万2,047台)、スペイン(245万1,221台)で、次にブラジルが続く。

(伊藤優一)

(ブラジル)

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