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米ロサンゼルス港、9月取扱量で記録更新、コンテナ停泊日数増も当局は円滑運営を強調(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月22日 16時10分

米国のロサンゼルス港は10月18日、2024年9月の貨物取扱量を発表した。同月の取扱量は95万4,706TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)となり、前年同月比27%増加した。この数字は大きな混雑が見られた2021年の90万3,864TEUや2020年の88万3,624TEUを上回り、9月としての取扱量の記録を更新した。また、7~9月の取扱量は四半期としても過去最高となっており、2024年1~9月の取扱量は前年の同期間を18%上回った。

貨物取扱量が増加している要因として、紅海問題や東海岸の労使交渉の停滞に伴う西海岸へのシフトのほかに、小売りの堅調さがある。10月8日に行われたロサンゼルス港のジーン・セロカ事務局長の記者会見に同席した、全米小売業協会のマシュー・シェイ会長兼最高経営責任者(CEO)は「年末商戦のホリデーショッピングで、小売業者は非常に好調であるはず」と述べており、セロカ氏も「ロサンゼルス港では10月も好調な月になりそう」との見通しを示している。また、両者は大統領選挙の影響についても言及し、2025年1月に新政権が発足して関税が引き上げられるような場合に備え、その影響を回避するため2024年後半に貨物の輸入量が増える可能性があるという。

他方で、ロサンゼルス港の混雑に関する懸念も出てきている。ビジネスニュースのCNBC(電子版10月18日付)によると、西海岸の港では過去数カ月間に記録的な輸入量が記録される中、輸入量急増前は港から鉄道にコンテナが積み込まれるまでにかかる平均停泊日数が4日間だったところ、現在は9日間以上と長くなっており、2年ぶりの水準になっている。セロカ氏は会見で、鉄道待ちの停泊時間増については日々、鉄道会社と話しているとしつつも、「全ての貨物をスキルと効率化でうまくさばいた」と話すなど、鉄道の混雑が港の運営に影響を与えていないことを強調している。

(堀永卓弘)

(米国)

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