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飲料容器のデポジット制度、ウェールズ以外で2027年10月導入へ(英国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月26日 0時45分

英国政府は11月19日、飲料容器のデポジット・リターン・スキーム(DRS、注)について、ウェールズ以外のイングランド、スコットランド、北アイルランドで2027年10月の制度開始を目指していくと発表した。これは、前日の18日にウェールズ政府がDRS導入の延期を発表したことを受けたもの。ウェールズ政府はガラス瓶もDRSの対象にすべきとの立場で、英国政府と折り合いがつかなかった(2024年4月30日記事参照)。

ただし、英国政府も「ウェールズは既にリサイクルで世界第2位にランクしており、リサイクルが既に進んでいる国にスキームを導入する独特な立ち位置にある」と認めており、ウェールズのDRSに関する決定について、ウェールズ政府と協力を続けることを表明している。

英国政府は2027年10月の制度開始に向けて、議会の時間が許せば2024年11月中にイングランドと北アイルランドに対する規制を制定し、2025年4月にDRSを運用する機関(DMO)を任命することとしている。

(注)飲料用容器の購入時にデポジットを支払い、空の容器を返却することで、返金を受けられるスキーム。対象となる製品は、容量150ミリリットルから3リットルの飲料容器。素材はPETボトル、スチール缶、アルミ缶となっている。

(林伸光)

(英国)

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