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5月の輸出額は前年同月比16.1%減、前月比では微増(バングラデシュ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月27日 0時5分

添付資料PDFファイル(256 KB)

バングラデシュ輸出振興庁(EPB)が6月に発表した輸出統計によると、2024年5月の輸出額は40億7,093万ドルで、前年同月比16.1%減少した(添付資料表1参照)。前月の4月も減少に転じており(2024年5月7日記事参照)、その4月比では3.9%(約1億5,400万ドル)増とやや回復がみられたが、2023/2024年度(2023年7月~2024年6月)おいて、前年同月比で最も大きい減少率となった。依然として、ニット類(HSコード第61類)が輸出全体を下支えしているものの、前月比ではわずかな減少(1.9%減)がみられる中、低調だった布帛(ふはく)類(HSコード第62類)が同7.1%増と増加に転じた。輸出額の同年度内11カ月の累計は515億4,270万ドルで、過去最高額を記録した前年同期比2.0%増となり、輸出額全体に占める衣料品(同61、62類)の割合は前年同期を0.7ポイント上回る85.1%となっている。

輸出額の2023/2024年度累計(7~4月)を国別(注)に確認すると、主要国別では、伸び率が拡大しているオランダ(前年同期比14.7%増)、英国(同14.0%増)、スペイン(同5.6%増)、フランス(同2.9%増)が好調で、日本向け輸出の累計は同0.9%増の約15億9,500万ドル(輸出額全体の3.4%)となった。一方、バングラデシュの最大輸出相手国である米国向け(同4.1%減)、同2位のドイツ向け(同10.0%減)は減少傾向が続いているが、その減少幅は縮小しつつある。

欧州向けを主力とし、日本への輸出も手掛ける現地縫製大手の関係者は、直近の輸出状況について「今年度、大きく伸長している欧州からのニット類の受注対応で、犠牲祭(Eid ul-Adha)に伴うイード休暇(6月14~18日)前は、しばらく休日も稼働し、バイヤーとの調整や生産・出荷に追われた。日本向け輸出は、昨年末の最低賃金上昇(2023年12月22日記事参照)や円安の影響による単価増により、受注を逃した(結果的に中国にオーダーされた)案件もある。他方、欧州向けについては、検針対応など徹底した品質担保に強く(不良品比率が低く)、当社含め日本向けの輸出実績がある工場にオーダーが集中している状況」と述べている(インタビュー日:2024年6月12日)。

(注)2023/2024年度の国別輸出統計は、2024年4月が最新版。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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