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「ペットフェア・アジア2024」開催、出展規模拡大してジャパンブース設置(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月12日 1時20分

ジェトロは82125日、中国の上海新国際博覧中心で開催された「ペットフェア・アジア2024(PFA2024」にジャパンブースを設置した。ペット関連企業30社が参加し、ペットフードや、ペット用のサプリメント、ケア用品、玩具、家庭用具などを出品した。同フェアへのジャパンブース設置は前年に続いて2回目(2023年8月31日記事参照)。中国のペット市場が急拡大する中、日本ブランドの販路開拓を支援すべく、前年から出展規模を拡大して臨んだ。

主催者によると、同フェアでは会場の25ホール(7つの臨時ホールと露天エリアを含む)の全てを使用し、展示規模は約30万平方メートルに達した。国内外から約2,500社が出展し、専門バイヤー124,000人、一般来場者386,000人が訪れた。中国外(91カ国・地域)からの来場者は全体の約1割を占め、前年比41.8%増だった。

写真 にぎわいをみせるフェア会場(主催者提供)

にぎわいをみせるフェア会場(主催者提供)

PFA2024では「シニアペット時代の到来」をテーマとし、ペットの寿命や健康寿命(注1)の延伸効果をうたった栄養価の高いペットフードやサプリメントなどを対象とした特別展示エリアが設けられた。これらのペットフードやペット用サプリメントは、中国市場でのニーズ拡大が見込まれるが、中国の輸入規制により、日本国産のペットフードの輸入は認められていない(注2)。こうした中でも、輸入が許可される登記登録済みの工場があるタイなど第三国でのOEM生産企業を模索し、かつ、自社ブランドとしての製品品質を維持するため、検品・改良を繰り返して商品を完成させ、中国への輸出が実現した出展企業もある。

ジャパンブースに出展した企業からは、「消費者の声を直接聞くことができたので、今後の販路開拓や商品開発に役立った」「新規のOEM先の開拓に向けて、具体的な商談ができた」「初めての海外展示会への出展だったが、新しいビジネスを開拓できる可能性を感じられた」「自社商品の輸出の課題が今回の出展で明確になった」などの声が聞かれた。

写真 趣向を凝らしたジャパンブース(ジェトロ撮影)

趣向を凝らしたジャパンブース(ジェトロ撮影)

中国の企業情報サイト「企査査」での検索結果によると、中国で2014年から2024年8月初旬までに設立されたペット関連企業は約94万5,000社に上る。また、ペット関連市場情報を提供する北京派読科技がまとめた「2023-2024年中国ペット業界白書(消費報告)」では、中国のペット関連市場の規模は2023年に2,793億元(約5兆5,860億円、1元=約20円)に達しており、2026年には3,613億元に拡大すると予測している。急成長する中国のペット市場を取り込む上では、市場動向や消費ニーズを踏まえ、戦略的に販路開拓を計画することが重要だ。

(注1)健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を指す。

(注2)中国税関総署は中国向けに飼料を輸出可能な国・地域の生産企業について、登録登記制度を実施しており、中国に輸入される飼料は登録登記済みの国外生産企業の製品に限られる。税関総署が公表する「国外ペットフード登録生産加工企業リスト」では、輸入を許可するペットフードの生産国・地域に日本は含まれていない(9月6日時点)。詳細はジェトロ「日本からの輸出に関する制度・ペットフードの輸入、輸入手続き(中国)」を参照。

(謝慶凱、玉林真実)

(中国)

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