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前政権への抗議運動の中心になったダッカ大学が再開(バングラデシュ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月2日 1時10分

バングラデシュでは、7月に発生した公務員採用の特別優遇枠のクオータ制度を巡る学生によるデモの拡大以降、大学をはじめとする教育機関が閉鎖された。政変の収束を受けて、8月中旬以降は順次再開しており(2024年8月20日記事参照)、9月22日には前政権への抗議運動の中心となったダッカ大学も講義を再開した。これで国内の全大学が再開された。

同国の大学等教育機関では、7月上旬から学生が中心となって抗議活動を展開、治安当局と衝突したことから、7月17日以降、無期限に閉鎖されていた。当時首相だったシェイク・ハシナ氏の辞任に伴い、8月8日に暫定政権が発足すると、教育省は同月18日から大学に対し、必要な措置を講じた上で再開を可能とする通知を行った。大学側は講義を順次再開をしたが、最後にダッカ大学が残っていた。

ダッカ大学社会学部日本学科に通う男子学生は「大学構内は完全ではないものの、部外者が入れないような安全対策を取っており、大学内での学生も含めた政治活動も現在は見られない。授業も再開しており、平常化している」と話した。

暫定政権発足後、ダッカ大学、ジャハンギルノゴル大学、ラジシャヒ大学、バングラデシュ工科大学、バングラデシュオープン大学などの国立大学では、学長や副学長などの主要ポストが交代している。

(イスラット・ジャハン、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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