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三井物産、ポーランドに電磁鋼板加工会社を設立(ポーランド、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月22日 0時25分

三井物産は8月15日、ポーランド南部のスカルビミエシュに電磁鋼板加工会社ポルスカミットスチール(以下、PMS)を設立することを発表した(プレスリリース)。PMSは、ハイブリッド車(HEV)やバッテリー式電気自動車(BEV)など電動車のモーターコアや、発電所・変電所で使用される変圧器コアに使用される電磁鋼板の加工・在庫・検査を行う。2026年4月に稼働を開始予定。資本金は約34億円で、年間3万4,000トンの加工能力を持つ。

三井物産は、1991年にオランダで加工会社を設立して以降、中国・チェコ・カナダに電磁鋼板加工会社を設立しており、今回ポーランドに新たな加工拠点を展開する。

米国調査会社ブルームバーグNEFによると、ポーランドはリチウムイオン電池の生産大国で、2022年の国別電池生産能力では、中国に次いで世界2位、欧州では1位だった。

ポーランド代替燃料自動車協会(PSPA、注)が2023年に発表した報告書によると、2022年のポーランドのリチウムイオン電池は同国の全輸出額の2.4%以上を占め、同分野の輸出額は2017年の約10億ズロチから380億ズロチ(約1兆4,440億円、1ズロチ=約38円、8月20日ポーランド国立銀行為替レート)超へと38倍に増加した。

ポーランドのバッテリー分野における外国企業の投資事例としては、LGエナジーソリューション(韓国)による欧州最大規模のEVバッテリー工場、エンケム(韓国)による欧州で唯一のリチウム塩の生産工場(2022年1月27日記事参照)のほか、SKネクシリス(韓国)、ノースボルト(スウェーデン、2018年11月6日記事参照)、ユミコア(ベルギー)などがある。また、PMSが設立されたスカルビミエシュには、電動車の車載用モーターコアの積層プレス加工を行う三井ハイテック・ヨーロッパが2018年10月に設立されている。同社は、欧州における環境関連およびエネルギー関連市場の急成長に伴い、車載用モーターコアの需要が増加することを見込んでいる。

(注)ポーランド代替燃料自動車協会(PSPA)は2024年4月、ポーランド・ニューモビリティー協会(PSNM)に改称した。ポーランドおよび中・東欧地域で、持続可能な輸送の分野で活動する自動車メーカーやインフラ関連企業、エネルギー関連企業などの業界団体で、200社以上の企業が加盟している。

(林真人、ニーナ・ルッベ)

(ポーランド、日本)

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