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「リゾテックエキスポ2024」、沖縄で開催(沖縄)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月26日 0時20分

ResorTech EXPO in Okinawa実行委員会は111415日、沖縄県内最大のITDX(デジタルトランスフォーメーション)展示商談会の「リゾテックエキスポ2024」(注1)を沖縄市の沖縄アリーナで開催した。国内外の情報通信産業や観光業の事業者など、2日間で計11,000人以上が来場した。

写真 会場となった沖縄アリーナ(ジェトロ撮影)

会場となった沖縄アリーナ(ジェトロ撮影)

沖縄をアジアと日本のゲートウェイに

6回目の開催となる今回のテーマは「沖縄がつなげるアジアと日本」。稲垣純一ResorTech EXPO in Okinawa実行委員長はイベント冒頭で「沖縄は、アジアと日本のゲートウェイだ。県外・海外から新しい知見やダイナミズムを沖縄に呼び込み、新規ビジネスの創出と地域活性化を図る」と狙いを述べた。特に県外や海外の企業とのビジネス交流促進、観光業をはじめとしたDXの推進、産官学連携とスタートアップ支援による地方創生が大きな柱として挙げられた。開会式には玉城デニー沖縄県知事のほか、韓国から済州特別自治道の呉怜勲(オ・ヨンフン)知事らが出席した。近年、済州島からスタートアップ企業が沖縄に進出するなど、同道はスタートアップ企業の日本市場進出の足掛かりとして、沖縄県に大きな期待を寄せている。

写真 ピッチの会場(ジェトロ撮影)

ピッチの会場(ジェトロ撮影)

イベントでは、250を超える出展ブース、「逆商談ブース」(注2)に加え、テーマ別セミナー、ピッチイベント、学生向けワークショップなど、多彩なプログラムが実施された。海外からは韓国、台湾、香港、ベトナムなどからスタートアップや支援機関がブースを出展し、活況を呈した。加えて、InnoEX(香港)や、COMPUTEX Taipei/InnoVEX(台湾)など、海外大型テックイベントのピッチコンテストで受賞経験のある海外スタートアップによるピッチイベントも実施された。中でも、生成AI(人工知能)によるデジタルヒューマン技術を接客業に活用するPantheon Lab社(香港)や、AIでの画像認識技術を用いてプールなどでの水難事故防止システムを目指すFortune AI(台湾)など、観光やレジャー産業を強みとする沖縄と親和性の高いスタートアップからの発表内容に注目が集まった。

(注1)「ResorTech(リゾテック)」:Resort(リゾート)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語。リゾート地・沖縄の観光産業をテクノロジーで支えるという発想からスタートし、今では「リゾート地沖縄のあらゆる産業を支え、その生産性や付加価値を向上させるテクノロジー」という意味で使用されている。

(注2)中小企業や自治体、産業団体などが出展しているIT企業から提案を受ける商談ブース。

(高濱凌)

(沖縄)

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