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BMWグループ、自動車部品組立工程での人型二足歩行ロボットを用いた試験運用に成功(米国、ドイツ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月14日 0時15分

ドイツの自動車大手BMWグループは8月6日、米サウスカロライナ州スパータンバーグにある自動車部品製造工程で人工知能(AI)を活用した人型の二足歩行ロボットを使った試験運用に成功したと発表した。

カリフォルニア州のスタートアップ企業フィギュアが製造した最新型人型ロボット「フィギュア02」を使用して、同グループは製造現場で人型ロボットを使った初めての実証試験を行い、車のシャーシ部品を組み立てる特定の器具に鋼板部品を差し込む作業を実現した。こうした実証実験を通じて、BWM iファクトリーと呼ばれる実際の製造システムにいわゆる「多目的ロボット」を統合するのに必要な要件を決めるための知識習得を目指している。8月6日時点では、フィギュアのロボットはスパータンバーグ工場内には配置されていない。

フィギュアは2024年1月、商業的な取引としては2022年の創業以来初めて、BMWとのパートナーシップ契約締結し、同グループの米国の自動車製造工場に人型ロボットを配置することを発表した。同社は本契約に続き2月末に、マイクロソフト、オープンAI、エヌビディア、ジェフ・ベゾス氏(同氏の個人投資会社経由)などからシリーズB(注)として6億7,500万ドルの資金調達と、オープンAIとの人型ロボット用次世代AI(人工知能)開発の提携合意を発表していた。4月に発表された「フィギュア02」は、6台のカメラ、16方向に動かせる人間と同等の強度を持つ第4世代の手を備え、前モデルと比較し3倍の計算能力とAI推論機能が実装されており、完全自立型として動作することが可能という。

近年はAIやバッテリー技術の進化により、米中の新興企業が二足歩行ロボットの開発を加速させており、物流や製造業での活用が期待されている。

(注)投資家が企業に投資する段階で、シードステージ(事業計画もしくは事業立ち上げ準備の段階)から今後の成長が見込まれる段階の最初の本格的投資ラウンドを「シリーズA」とし、追加出資の都度「B」「C」とアルファベット順で表現される。

(秋山博幸)

(米国、ドイツ)

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