「MCMコミコン・バーミンガム2024」開催、日本コンテンツとのコラボ商品に商機（英国）

ジェトロは11月29日～12月1日、英国バーミンガムで開催されたポップカルチャーイベント「MCMコミコン・バーミンガム（MCM Comic Con Birmingham）」に、ポップアップストア（注）を出展し、日本企業の販路開拓支援のために、英国向けに越境EC（電子商取引）で販売されている10社の商品のPRを行った。ポップアップストアでは、ポップカルチャーに関連性の高い商品のサンプルとともに、商品を販売する越境ECサイトのQRコードを展示し、購入意欲がある来場者を各越境ECサイトに誘導した。

来場客でにぎわう「JAPAN STORE」ポップアップストア（ジェトロ撮影）

ジェトロが展示した商品では、日本のアニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツIP（知的財産権）を付与した商品が機能性や実用性に依存せずに、来場者の興味関心を集め、実際の購買に多くつながり、日本のコンテンツIPが商品の需要喚起に有効なことを示唆した。

知育ブロックで遊ぶ来場者（ジェトロ撮影）

来場者に「一番好きなアニメ」を尋ねたところ、最も多くの回答が寄せられたのは「ポケットモンスター（ポケモン）」、次いで「ONE PIECE（ワンピース）」、「鬼滅の刃」「葬送のフリーレン」の順となった。2024年に日本でテレビアニメが放送開始された「ダンジョン飯」にも複数の回答が寄せられた。また、回答全体では、67のアニメ作品が挙げられていることから、アニメの趣味・嗜好（しこう）は分散しており、特定のジャンルや時代に偏っていないことが分かった。

さまざまなキャラクターのコスプレを楽しむ来場者（ジェトロ撮影）

アニメ関連グッズを販売していた出展者からは、「日本のコンテンツに触れるチャネルが多様化しており、どのアニメ（グッズ）が人気なのかの予測が難しくなっている」とのコメントがあった。

（注）空き店舗などを利用して、短期的に出店する店舗形態。

（小林慶、清野華蓮）

（英国）