1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

第2四半期の対中直接投資は2度目の引き揚げ超過に(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月16日 10時40分

添付資料PDFファイル(102 KB)

中国の国家外貨管理局は8月9日、2024年第2四半期(4~6月)と上半期(1~6月)の国際収支統計(速報値)を発表した。

第2四半期の対内直接投資額(注1)は148億ドルの引き揚げ超過となった。四半期ベースでみると、引き揚げ超過は統計が発表されている1998年第1四半期(1~3月)以降で2度目となる(注2、添付資料図参照)。引き揚げ超過額は前回の2023年第3四半期(7~9月)の121億ドルを上回った。内訳をみると、株式持ち分投資や再投資収益などは流入超過(73億ドル)だったが、関連企業間債務は引き揚げ超過(220億ドル)となっており、2023年第3四半期と同様の状況が発生している。

上半期では46億ドルの引き揚げ超過だった。

第2四半期の経常収支は594億ドルの黒字だった。うち貨物貿易収支は1,671億ドルの黒字、サービス貿易収支は617億ドルの赤字だった。上半期では経常収支は941億ドルの黒字、貨物貿易収支は2,884億ドルの黒字、サービス貿易収支は1,229億ドルの赤字だった。

国家外貨管理局の王春英副局長は上半期の国際収支の特徴として、(1)貨物貿易収支の黒字が高水準だった、(2)サービス貿易収支のうち旅行収支など幾つかの項目が堅調だった、(3)株式の取得をみると、対外直接投資はグローバルに行われ、対内直接投資では資本金としての流入が408億ドルに達するなど、双方向の直接投資が安定していたことの3点を挙げた。

商務部の7月12日の発表では、1~6月の外資利用額(実行ベース、注3)も前年同期比29.1%減の4,989億1,000万元(約10兆4,771億円、1元=約21円)と、大きく減少している。

(注1)直接投資負債額のフロー。

(注2)国家外貨管理局ウェブサイトでの公表による。

(注3)国家外貨管理局によると、対内直接投資額と外資利用額の主な違いは次のとおりとされる。

1. 対内直接投資額は資産負債原則、外資利用額は親子関係原則に基づく。
2. 対内直接投資額はネット金額。
3. 対内直接投資額は未分配利益、分配利益の未送金分、株主ローンを含む。

(河野円洋)

(中国)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください