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IGNITE2024に日系スタートアップ10社登壇、日本のAIや脱炭素技術アピール(フィリピン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月8日 0時50分

ジェトロは、フィリピンのマニラ首都圏で101112日に開催された「IGNITE 2024」で、ジャパンパビリオン出展と日系スタートアップによるピッチイベントを実施した。

IGNITE 2024」は同国最大級とされる国際イノベーションイベントで、フィリピン地場の大手財閥や、ベンチャーキャピタル(VC)、大手有力企業のほか、ASEAN周辺国や多国籍企業の関係者など約1,000人が参加した(1018日付「インクワイアラー」紙)。8回目を迎える今回は人工知能(AI)を中心とした「イノベーション新時代」がテーマだった。

同イベントはブース展示や講演・パネルディスカッション、ピッチイベントで構成される。そのうち、ジェトロはジャパンパビリオンをとりまとめ、日系スタートアップ10社が出展し、事前マッチングによってブースを訪れた企業や当日来場者との商談が多数行われた。そのほか、マイナビ(出資先の地場企業ペンブラザーズ、スプラウトと共同出展)、シェルライブワイヤー(英国大手石油会社シェルの企業支援スキーム)、KMC〔モノのインターネット(IoT)やスマートエンジニアリングなどのコンサルティング〕、日アセアン経済産業協力委員会(AMEICC)などがブースを構えた。

写真 ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

また、ジェトロはピッチセッションを主催し、日系スタートアップ10社が各社の製品やサービスなどを英語でプレゼンテーションした。AIやカーボンニュートラル分野などのイノベーション製品・技術・サービスを有する日系スタートアップによるピッチに対し、審査員である官民のスタートアップ支援組織クボ(QBO)や現地大手財閥アヤラコーポレーションなどが質問を投げかけたほか、今後の可能性について助言を行った。

写真 スタートアップワールドカップ(IGNITE提供)

スタートアップワールドカップ(IGNITE提供)

参加した日系スタートアップからは、「今後、フィリピン大企業の事業担当者と具体的な議論に入る」「パートナー候補から前向きなコメントがあったので、今後も定期的に現地を訪問し、議論したい」との声が聞かれた。来場者からは、「日本のスタートアップは高度なテック企業が多く、興味深い」「日本からの出展が多かった脱炭素やAIなどは、フィリピンでも非常に重要だ」などのコメントがあった。

(西岡絵里奈、アセンシオ・アシュレイモイラ)

(フィリピン)

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