鳥貴族、香港1号店をオープン（香港、日本）

焼鳥チェーン「鳥貴族」を運営するエターナルホスピタリティグループは12月16日、「鳥貴族」の香港1号店を屯門市広場（TMT Plaza）にオープンしたと発表した。今回の香港出店に当たり、同社は香港で食品の製造・販売を展開する四州集團とフランチャイズ契約を締結し、店舗の運営は四州集團が行っている。

エターナルホスピタリティグループは、「鳥貴族」や「やきとり大吉」といったブランドを世界で1,139店舗（2024年7月末時点）展開しており、「鳥貴族」は日本では直営とフランチャイズ店舗合わせて600店舗以上を展開している。2024年8月に海外初の自社開発店舗となる「zoku」を米国ロサンゼルスに出店した。9月には「焼鳥屋 鳥貴族」台湾1号店を台北市に、韓国1号店をソウル市に出しており、香港は米国、台湾、韓国に次ぐ海外出店となった。

11日に開催されたオープニングセレモニーでは、エターナルホスピタリティグループの大倉忠司・代表取締役社長最高経営責任者（CEO）、四州集團の戴進傑董事兼総経理をはじめ、多くの関係者が参加し、香港1号店のオープンを祝った。大倉代表取締役社長CEOは「日本の焼き鳥と居酒屋の雰囲気を再現した『鳥貴族』を通じて、より多くのお客さまに日本の焼き鳥文化を体験していただきたい」と語った。

鳥貴族 TMT Plaza店は、2～6人用の席が約100席あり、日本の店舗と変わらないメニューと雰囲気を味わうことができる。焼き鳥とアルコールは一律29.9香港ドル（約598円、1香港ドル＝約20円）とし、枝豆、味付け煮卵といったつまみメニューや、ソフトドリンクは19.9香港ドルで提供する。

9日からのソフトオープンでは、多くの香港市民が来店し、60組待ちの行列ができることもあったという。実際に店舗を訪れた香港市民からは、「日本の味をリーズナブルな価格で楽しめることがうれしい」「日本で体験した焼き鳥の味、居酒屋の雰囲気を楽しめる」といった声が聞かれた。

香港統計局が4月に発表した統計によると、2023年末時点で中華系を除く外国料理で、香港の日本食料理店は1,470店舗で1位となっており、2位のタイ料理（390店舗）を圧倒的に上回っている。

オープニングセレモニー（ジェトロ撮影）

店舗の様子（ジェトロ撮影）

（杉本真希）

（香港、日本）