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成都市で沖縄フェスティバル開催、日本食レストラン16店舗が参加(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月4日 14時15分

中国・四川省成都市で8月26~31日に、「成都沖縄フェスティバル」(以下、フェスティバル)が開催された。フェスティバルの開催は、前年に続き2回目となり、今回は成都市内の日本食レストラン16店舗が参加した(2023年11月6日記事参照)。期間中、各店舗で沖縄料理と沖縄県産の泡盛や梅酒を提供したほか、沖縄出身の音楽家が三線を演奏するなど、沖縄の料理、酒、音楽で多くの来場者を楽しませた。

今回初めてフェスティバルに参加した事業者は、「成都の消費者は麺類になじみが深い」との考えから、提供メニューにソーキそばとソーメンチャンプルーを選択したという。また、前回に引き続き参加した事業者は、「成都の消費者は泡盛に慣れていないことから、前回は泡盛そのものよりも、泡盛をベースとしたカクテルを提供した方が売り上げが良かった」と話し、今回のフェスティバルでは数種類の泡盛をベースにしたカクテルを販売した。

フェスティバルの開催を支援(注)した沖縄県産業振興公社上海事務所の下地由紀子所長は「成都は消費力旺盛で魅力的な市場。一方で、上海や北京など沿岸部の大都市に比較すると、成都には沖縄料理の専門店がなく、消費者が沖縄料理や沖縄県産酒類に触れる機会は少ないため、フェスティバルを通じてこれらを体験してもらう機会を提供することは重要」と語った。

農林水産省の発表によると、日本から中国への農林水産物・食品の輸出額(2023年)のうち、泡盛を含むアルコール飲料は品目別で1位の322億円となっているが、過去最高を記録した前年よりは18.5%減少した。今回のフェスティバルのように、現地の消費者に本場の沖縄の味を体験できる機会を提供することで、現地の嗜好(しこう)を把握できるほか、沖縄県産酒類をはじめ日本産アルコール飲料の新たなニーズの発掘にもつながる。こうした取り組みを重ねていく中で、日本産酒類の新たな販路開拓を図り、ひいては日本から中国へのアルコール飲料の輸出の回復に寄与することが期待される。

写真 フェスティバル参加店の様子(ジェトロ撮影)

フェスティバル参加店の様子(ジェトロ撮影)

写真 フェスティバルで提供されたソーメンチャンプルー(ジェトロ撮影)

フェスティバルで提供されたソーメンチャンプルー(ジェトロ撮影)

写真 泡盛ベースのカクテル(ジェトロ撮影)

泡盛ベースのカクテル(ジェトロ撮影)

(注)フェスティバルは、中国で加工食品や酒類などの貿易・卸売業務や販売促進活動に携わる北京市明日香商貿の主催で実施し、沖縄県産業振興公社の北京事務所、同上海事務所などが開催を支援。ジェトロは、日本の在重慶総領事館とともに後援機関として参画した。

(内田剛)

(中国)

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