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東京ガス、ポルトガルで浮体式洋上風力発電事業に参入(ポルトガル、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月14日 0時25分

東京ガスは8月6日、ポルトガルの浮体式洋上風力発電所「ウインドフロート・アトランティック」を運営するウインドプラスへの投資を決めたと発表した(プレスリリース)。東京ガスは、ウインドプラスの株式21.2%をスペインのオーシャン・ウインズから取得する。東京ガスが海外の浮体式洋上風力発電事業に参画するのは初めて。オーシャン・ウインズは、ポルトガルのエネルギー企業EDP傘下でスペインに本拠を置くEDPリニューアブルズとフランスのエネルギー企業エンジーが共同出資しており、洋上風力発電事業(着床式および浮体式)の開発、建設と運転を専業とする。

「ウインドフロート・アトランティック」は、FIT(電力固定価格買い取り制度)の適用を受け、2020年7月に商業運転を開始した世界初の半潜水型浮体式洋上風力発電所だ。世界でも数例しかない1万キロワット(kW)級の大型風車を搭載し、発電容量は2万5,000kWだ。2023年8月の現地報道によると、運転開始から3年間の累計では6万~6万5,000世帯分に相当する電力を生産した。ウインドプラスによると、2023年末までに259ギガワット時(GWh)の累計生産量を記録した。本プロジェクトは、世界トップレベルの技術成熟度を持つ米国の浮体式洋上風力技術大手プリンシプルパワーの浮体式基礎システム「ウインドフロート技術」を採用し、ポルトガル北部ビアナ・ド・カステロの沿岸から20キロメートル沖に風力タービン3基を設置している。このシステムは構造的な安定性に優れ、最大波高20メートル、最大瞬間風速38.8メートル毎秒という大しけの中でも稼働した実績があるという。

東京ガスとオーシャン・ウインズは、プリンシプルパワーの共同株主でもあり、この投資は日本で浮体式洋上風力発電を開発するという展望において新たな協業のスタートとなる。

(小野恵美)

(ポルトガル、日本)

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