ダイソー、インドで8店舗目となるチェンナイ店をオープン（インド）

大創産業（本社：東広島市、ダイソー）は5月19日、インドで8店舗目となる「ダイソージャパン」ブランドの店舗を、タミル・ナドゥ（TN）州にある南部都市チェンナイにオープンした。これまで、北部のチャンディガル（連邦直轄領）、ラクナウ（ウッタル・プラデシュ州）、西部のインドール（マディヤ・プラデシュ州）、ムンバイ（マハーラーシュトラ州）に展開しており(2022年12月27日記事参照)、インドにおける事業パートナーのアパレルグループ（Apparel Group）が同社の代理店として運営する。

チェンナイ店は、市内の高級ショッピングモールのエクスプレス・アベニュー（Express Avenue）の地下1階に開店した。ダイソーの広報課は、同地への出店の狙いとしてインドの人口増、またチェンナイ市が国内4番目に多い人口を有することから継続的な成長が見込める市場であることを挙げ、「経済発展により購買意欲の高まる層をターゲットとして、現地の皆様の生活をサポートしたい」とコメントした（6月5日取材）。

新しくオープンしたチェンナイ店の様子（ジェトロ撮影）

インドにおける小売りの現場では、レジ待ちの時間が長い、お釣りがない場合があるなど消費者視点のサービスの充実度が低い場合が多い。そのため、世界共通の店舗づくりを目指す同社は、日本のマニュアルをベースに、接客対応でも世界的に評価の高い日本水準を目指す考えだ。

今後の店舗展開については、インド市場におけるブランド価値の向上を目指す。また、インドでは食器、キッチン商品などが好評を得ており、商品開発においてもインド製商品の取り扱い強化に向けて取引先（サプライヤー）を広く募集しているという。

タミル・ナドゥ（TN）州は2023年11月に広島県と連携協定を更新しており、TN州としても広島県に関係する企業の進出を歓迎している。

（白石薫）

（インド）