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全米でハリス氏がリード、激戦州ではトランプ氏優位、米大統領選挙世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月7日 13時10分

11月の米国大統領選挙に向けて、カマラ・ハリス副大統領は、民主党の大統領候補の指名獲得を確実にし(2024年8月5日記事参照)、ミネソタ州のティム・ワルツ知事を副大統領候補に指名した(2024年8月7日記事参照)。

ハリス氏と共和党候補者のドナルド・トランプ前大統領の大統領選挙での対戦を想定した最近の世論調査では、全米でハリス氏がトランプ氏を上回る勢いをみせている。

ラジオネットワークのNPR、PBSニュースとニューヨーク州のマリスト大学は8月6日、大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによれば、もし今日大統領選挙が行われれば、誰に投票するかという問いに対して、ハリス氏の支持率が51%とトランプ氏(48%)を3ポイント上回った。人種別では、ハリス氏が黒人(77%)、ラテン系(58%)の支持でトランプ氏(23%、42%)を上回り、トランプ氏は白人(51%)でハリス氏(46%)を上回る。年代別では、ハリス氏が35歳未満(50%)、35歳以上(52%)ともに、トランプ氏(47%、48%)を上回った。

調査会社サーベイUSAが8月に実施した世論調査(注2)によれば、大統領選挙でハリス氏、トランプ氏のいずれに投票するかという問いに対して、ハリス氏の支持率が48%とトランプ氏(45%)を3ポイント上回った。

調査会社モーニング・コンサルトが8月に実施した世論調査(注3)によれば、大統領選挙を想定した問いで、ハリス氏、トランプ氏の支持率は48%、44%とハリス氏が4ポイントリードした。

「ワシントン・ポスト」紙(8月6日)がまとめた大統領選挙でのハリス氏とトランプ氏の直接対決を想定した激戦州(スイングステート)での世論調査の平均値では、トランプ氏が依然優勢で、ミシガン、ネバダ、ノースカロライナ、アリゾナ、ジョージアの各州では、トランプ氏の支持率が2~5ポイント、ハリス氏を上回っている。ペンシルベニア州では互角、ウィスコンシン州は1ポイント未満でハリス氏が上回る。大統領候補としてのハリス氏の支持率は、ジョー・バイデン大統領の撤退後から0.8~1.3ポイント改善しており、今後のハリス氏の巻き返しが注目される。

トランプ氏はハリス氏との対戦を意識し、バイデン氏撤退以前から決定していた9月10日のABCニュース主催の討論会への参加を拒否し、共和党寄りのフォックス・ニュース主催で9月4日に開催することを提案した(ロイター8月3日)。ハリス氏はこれに合意していない。

また、7月に全米自動車労働組合(UAW)がハリス氏を支持することを決定したが(2024年8月1日記事参照)、トランプ氏はこれに対しUAWの会長を非難した(政治専門紙「ザ・ヒル」8月4日)。

(注1)実施時期は2024年8月1~4日。対象者は全米の成人1,613人。

(注2)実施時期は2024年8月2~4日。対象者は全米の成人1,950人。

(注3)実施時期は2024年8月2~4日。対象者は全米の登録有権者1万1,265人。

(松岡智恵子)

(米国)

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