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中央銀行の新総裁が就任、政府機関の主要ポストも交代進む(バングラデシュ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月19日 1時5分

バングラデシュでは、8月8日にムハンマド・ユヌス博士が首席顧問として率いる暫定政権が発足して以降、政府機関やバングラデシュ銀行(中央銀行)の主要ポストの人事交代も進んでいる。

8月13日には、中銀の新総裁に民間シンクタンクのバングラデシュ政策研究所(PRI:Policy Research Institute of Bangladesh)のエグゼクティブ・ディレクター、アーサン・モンズール氏(2020年3月30日付地域・分析レポート参照)が就任した。同氏はIMFでの勤務経験があり金融分野に精通しているため、今回の人事に対して、各界から高い期待の声が聞かれている。同氏は8月14日の記者会見で、物価上昇と外貨準備高の不足への対処が喫緊の課題だと述べている。

また、国家歳入庁(NBR:National Board of Revenue)の長官も交代し、アブドゥル・ラーマン・カン財務省金融機関担当次官が新たに就任した。NBRは、内国税全般を管轄し、法人税、付加価値税、通関などを所管する主要省庁だ。日系企業にとっても、NBRは最もやりとりが多い行政機関の1つだ。

シェイク・ハシナ前首相は、政府機関の主要ポストを政治的理由によって任命していたケースがあったとみられており、暫定政権発足後は、首相府筆頭次官やバングラデシュ投資開発庁(BIDA)長官などの主要ポストの高官が解任されている。このように日本企業が進出する際に関わるような重要な行政機関においても、今後、人事の刷新が進むことが見込まれる。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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