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欧州中央銀行、主要政策金利の引き下げ決定、4年9カ月ぶり(EU、ユーロ圏)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月7日 16時15分

添付資料PDFファイル(127 KB)

欧州中央銀行(ECB)は6月6日、フランクフルトで開催した政策理事会後の記者会見で、3つの主要政策金利の引き下げを決定したと発表した。6月12日から各金利を0.25ポイント引き下げる。政策金利(主要リファイナンス・オペ金利)は4.50%から4.25%、限界貸付ファシリティー金利(オーバーナイト貸し出し、翌日返済)は4.75%から4.50%、預金ファシリティー金利は4.00%から3.75%となる。2019年9月18日に預金ファシリティー金利を引き下げて以来、主要政策金利の引き下げは4年9カ月ぶりとなる。

ECBは、インフレ見通し、基調的なインフレの動き、および金融政策伝達の浸透の度合いに関する最新の評価に基づき、金融政策の緩和が適切だと判断して、2023年9月以降9カ月間据え置いた(2024年4月12日記事参照)主要政策金利の引き下げを決定した。

ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は記者会見で、今後の金利決定は最新のマクロ経済・金融データ、基調的なインフレの動き、金融政策に照らしたインフレ見通しに基づき行うと述べ、データを重視して会合ごとに決定するアプローチを継続するとした。「われわれは特定の金利の道筋をあらかじめ約束していない」と続けた。

また、記者会見に合わせて、ユーロ圏に関するECBスタッフマクロ経済予測(添付資料表参照)も発表した。実質GDP成長率については、2024年0.9%(2024年3月の前回予測からの増減:0.3ポイント増)、2025年1.4%(0.1ポイント減)、2026年1.6%(増減なし)との予測を示した。インフレ率については、2024年2.5%(0.2ポイント増)、2025年2.2%(0.2ポイント増)、2026年1.9%(増減なし)との予測を示した。

次回の金融政策理事会は7月18日を予定している。

(作山直樹)

(EU、ユーロ圏)

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