第2四半期のGDP成長率は前期比0.2%、前期からさらに減速(ベルギー)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月19日 0時0分
ベルギー国立銀行(NBB)は8月30日、2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を前期比0.2%(季節調整済み)と発表した(プレスリリース)。ベルギーのGDPは2023年第2四半期から4期連続で前期比0.3%の低成長が続いており、さらに減速した(添付資料表参照)。
低成長の1つには、自動車業界の動きが挙げられた。ベルギーではアウディが2024年2月に、同社のスポーツ用多目的車(SUV)Q8e-tronの次世代モデルの組み立てをブリュッセル工場では行わない意向を発表し、7月には同工場での集団解雇の可能性にも言及した。自動車分野の減速は徐々に解消に向かうとみられ、一層の減退の可能性は少ないことから、第3四半期(7~9月)は第2四半期と同じく、0.2%の成長が見込まれる。
同四半期のGDP(前期比)を需要項目別にみると、民間最終消費支出は前期から横ばいの0.2%増となった。政府最終消費支出は前期の0.7%増からわずかに減速して0.6%増。国内総固定資本形成は前期の2.6%増からわずかに拡大し、2.7%増だった。内訳をみると、情報・通信サービスへの投資が拡大したことで、前期の3.1%増から4.4%増に拡大した。一方、住宅投資は前期の0.4%増から1.8%減とマイナスに転じた。公共投資は前期の3.3%増から0.5%増と大きく縮小した。財貨・サービスは、輸出が前期の0.4%増から1.7%減、輸入が前期の0.2%増から1.5%減と、それぞれ縮小したことで、純輸出の寄与度はマイナス0.2ポイントとなった。
産業別にみると、工業(建設業を除く)が前期の0.1%増から0.3%減と、再びマイナスに転じた。サービス業は前期から縮小したものの、0.2%増とプラスを維持した。建設業は前期の0.2%減からプラスに転じ、1.1%増だった。
2024年第2四半期の雇用は前期から4,500人増加し、総雇用者数は前期比0.1%増、前年同期比で0.3%増だった。
(大中登紀子)
(ベルギー)
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