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タイ、BRICS加盟に向けた意向書案を閣議決定(タイ、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国、アラブ首長国連邦、イラン、エチオピア、エジプト)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月13日 0時45分

タイの閣議で5月28日、タイ外務省が提案したBRICS加盟に向けた意向書が承認された。BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国によって2006年に設立された新興経済圏で、2024年1月からエジプト、イラン、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア(注)が加盟している(2024年1月5日記事参照)。

BRICSは10月22日から24日にかけて、ロシアのタタルスタン共和国の首都カザンで第16回BRICSサミットを開催する予定で、同サミットには加盟に関心のある国々が招待される見通し。タイ政府としては、同サミットへの参加を通じて、BRICS加盟プロセスを加速させたい意向だ。

閣議発表によると、BRICS加盟の狙いは次のとおり。

貿易、投資、金融、食糧安全保障、エネルギー安全保障の面で、将来的に主要なプレーヤーとなり得る国々との協力強化を通じ、国際的なステージにおけるタイの役割を強化する。
国際社会における経済政策の方針策定へのタイの関与を高める(特に国際経済・金融システムの再形成、開発協力の促進、国境を越えた商取引における現地通貨使用の促進といった分野)。
新興経済国や開発途上国のリーダーシップの下、包括性、相互尊重、相互理解の精神に基づいて創られる新たな世界秩序へ、タイが関与できる機会を増やす。
タイが、BRICS加盟国/パートナー/利害関係国との協議において、積極的な役割を果たす機会を獲得できるようにする。特に、安全保障、反テロリズム、司法、教育、科学・技術革新、公衆衛生、財政改革、貿易・経済、税務管理、交通・基礎的インフラ、観光、若年層や女性の活躍推進、知的財産権の保護、気候変動対策・環境保全など、さまざまな分野での協力拡大が期待できる。

(注)タイ政府発表のまま記載。ただし、サウジアラビアは当初2024年1月から新規加盟予定だったが、同国商業相から「BRICSに招待されているものの、正式にはまだ加盟していない」との発言があった(2024年1月19日記事参照)。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国、アラブ首長国連邦、イラン、エチオピア、エジプト)

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