米特使がレバノン訪問、イスラエルとヒズボラの停戦案協議(米国、レバノン、イスラエル、イラン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月21日 1時10分
米国のアモス・ホクスタイン特使は11月19日、レバノンの首都ベイルートを訪問した。イスラエルとヒズボラの停戦案を巡り、ナジブ・ミカティ首相、ナビ・ベリ国民議会議長と会談した(11月20日付ブルームバーグ)。
レバノン国営通信(NNA)(11月19日)によると、ミカティ首相はレバノン政府の優先事項を繰り返し強調し、「われわれの最大の目標は、レバノンに対する侵略を止め、停戦を実現し、全領土にわたってレバノンの主権を守ることだ」と述べたという。
「アッシャルクル・アウサト」紙(11月19日)によると、ヒズボラとの窓口を担うベリ国民議会議長は、ホクスタイン特使との約2時間の会談後、状況は「原則的に良好」だが、技術的な内容を含め、提案の詳細についてはまだ詰める必要があると述べたという。
ホクスタイン特使はベリ国民議会議長との会談後の記者会見で、「会談は非常に建設的で、溝を大幅に埋めることができた」と述べた。さらに「私が(ベイルートに)戻ってきたのは、この紛争を終結させる絶好の機会があるからだ」とし、「この紛争に終止符を打つのは最終的に当事者の決断であり、それは今、手の届くところにある」と指摘した。
一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はイスラエルの国会に相当するクネセトで11月18日、「停戦協定が成立しても、(イスラエルの)北部の安全を確保するためには、ヒズボラに対して組織的に作戦を実行する必要がある」と述べた(11月18日付「タイムズ・オブ・イスラエル」)。
なお、ネタニヤフ首相は10月26日のイラン空爆(2024年10月28日記事参照)の際にイランの核開発計画関連の施設を攻撃していたことを明らかにした(11月18日付「タイムズ・オブ・イスラエル」)。
イスラエルとハマスの衝突の詳細についてはジェトロの特集を参照。
(中溝丘)
(米国、レバノン、イスラエル、イラン)
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