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ドラマリメークピッチ開催で新たな分野での経済協力を狙う(トルコ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月3日 0時30分

ジェトロは9月10、11日の2日間にわたり、トルコのイスタンブールで日本のテレビドラマのトルコリメークの促進を目的とした「ジャパン・コンテンツ・ピッチ」イベントを開催した。日本からテレビ局が6社参加した。

イスタンブール商業会議所(ITO)の役員ミュニル・ウストゥン氏は、「コンテンツセクターはトルコの重要な産業」と位置付ける。同国は米国・英国に次いで世界で3番目のドラマ輸出大国と呼ばれる。2022年の輸出額は6億ドルに達し、さらにその数字は成長中といわれ、欧州・南米・中東をはじめ、150カ国以上の視聴者を魅了する。リメークドラマがトルコでヒットすれば、全世界への扉が開けることは大きな魅力といえる。

イベント初日は、市内の撮影スタジオの視察、ネットワーキングレセプションを実施した。レセプションには、トルコから主要ドラマ制作会社など15人が参加した。日本テレビ「ウーマン」のトルコリメーク版で、100カ以上の国と地域で放映された「カドゥン(Kadın)」の主演女優であるオズゲ・オズピリンチジ氏も来場し、「カドゥンは私のキャリアの転換点となった作品だ」と当時の熱狂を振り返った。笠原謙一駐イスタンブール総領事は「従来の両国のビジネスは、製造業や建設分野といったハード面がメインだったが、今回のドラマリメークというソフト面での協力は新しい」と、両国の新たな経済協力の可能性に期待を寄せる。

2日目には、ITOでメインイベントとなるピッチおよび商談会が開催された。参加6社による自社PRプレゼンを行った後に、個別商談の時間が設けられ、約30社のトルコ企業がリメークの可能性を深堀すべく各社と話し合いを深めた。

リメークの題材は、「女性」「家族」といった普遍的なテーマや、苦難を乗り越えるメロドラマが関心を集めやすいといわれる。参加日本企業からは「相手国の慣習・文化を知ることもリメークを売り込む重要なポイント。実際に関係者と会って話すことの意義は大きい」とのコメントがあった。

写真 各企業のピッチの様子(ジェトロ撮影)

各企業のピッチの様子(ジェトロ撮影)

写真 各企業の個別の商談の様子(ジェトロ撮影)

各企業の個別の商談の様子(ジェトロ撮影)

(友田椋子)

(トルコ、日本)

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